ケンタッキー店長・副店長会議⑳・・・いい話の報告会
(株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の店長・副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。今回は、その「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第20弾です。
(その1) KFC事業部 Oさん
私の勤務する店舗の裏に盲学校があります。そのため、白杖を手にした方がよくお店の前の歩道を歩く光景を目にします。
先日、小学低学年の男の子が白杖で点字ブロックの上を歩いていました。その後ろを先生らしき人が付いて行く姿が見えました。どうやら、白杖の使い方を練習しているようでした。点字ブロックの分かれ目に差し掛かった時、男の子はいったん止まり、一歩足を差し出しては引き、また出しては引っ込め・・・。なかなか進むことができずにいました。それでも先生は、何もせずただ見守っています。そして、数分後、男の子は先生のところまでバックしてしまいました。
その光景を見て思いました。目の不自由な人には、私たちの測りしれない恐怖があり、「たった一歩」が彼にとっては「大きな一歩」で凄く勇気のいることなんだと。
私にできることは何だろう。そうだ、声を掛けたり、肩を貸したり、手を貸したり。そんなことしかできませんが、彼らが安心して歩ける環境を作ろうと思った昼下がりでした。

その昔、テレビドラマでこんなセリフが話題になりました。「同情するなら金をくれ」。誰もがドキッとすることでしょう。ハンデを負った人、やむなく金銭的に窮地に陥っている人に同情するのは人間の当たり前の感情です。でも、そこから手を差し伸べられるか否か。それは、この男の子の一歩と同じ。ヘルプするのも勇気です。
(その2) 本社 Eさん
ある日のことです。娘から、訊かれました。
「お父さん、学校で面積の計算方法とか習っているけど意味ないでしょ。先生も大人になって面積の計算なんてしないし必要ないって言ってたよ」
私は、待ってました!とばかりに答えました。
「じゃあ、なぜ今、勉強してるの?」
「中学、高校と難しくなっていくから授業についていくためかな」
「じゃあ、なんで国語を勉強するの?」
「読み書きができるように?」
「そうだね、読み書きできることで、相手に正しく伝えることができるね。では、理科は?」
「世の中の仕組み?」
「いいね、世の中わからないことも多いから、知ることも大切だね。で、社会科は?」
「歴史学んで将来に活かすため?」
「素晴らしいね。社会の仕組みを学んで歴史を学ぶことで人は反省することができるね。じゃあ英語?」
「他の国の人とコミュニケーションを取ったりできる」
「そうだね、違う国の人の考え方を学べるね、体育は?」
「う~ん、関係ない?」
「そうかなぁ、例えば絶対絶命の時、自分の体力があるかないかで生死の分かれ目だったありうるよ」
「だから身体を鍛えるんだね」
「算数は?」
「う~ん」
「距離や時間求める計算もさまざまな考え方に応用できるね」
「うん」
「算数はいろんな問題が出て来るけど、考えて答えを導くことが大切なんだ」
「なるほど、考え方を学んでるの?」
「頭を鍛えていると言えるね。もう一度訊くね。何のために勉強しているの?」
「・・・生きるため」
「ご名答!」
けっして学校に行くため、就職するためではなく、生きる力を身につけるために勉強すること。勉強は手段に過ぎず、いつも何のためかを問うことが大切であり、学ぶことで生き方が変わることをかみ砕きながら説明しました。
次に訪れる娘の問いを想像しながら、的確な会話ができるように楽しみに待つのでした。私も勉強して。

いいなあ~なんていう幸せな父娘なのでしょうか!でも、「なぜ勉強するの?」に即答できない親も多いかもしれません。親も勉強が必要ですね。
(その3) ドトールコーヒーイオン具志川店 Aさん
沖縄に住むようになり7年が経ちました。以来、ずっと通っている理容室があります。その店に最近入った従業員さんの接客が良くて親しみを覚えていました。
先日、私の担当になった時、「いつもくらいでいいですか?」と尋ねられました。まだ3、4回しか担当してもらっていない上に、2、3か月に一度しか行かないので「そうは言われてもわからないのでは」と思いつつ、少し意地悪く「いつもより短くしてください」と頼みました。
すると・・・。いつものバリカンのセットの長さを口にされてびっくり。いつもの刈り具合を覚えていてくれたのです。試すようなことを言ったことを心の中で謝罪しました。私もそんな接客をマネできるよう次回、コツを聞いてみたいと思います。

デキル人は、常にどこへ行ってもデキル人を探しているんですね。そして気づき、学び、自分のものにする。わからなければ、その人に尋ねる。それが達人への道。
