ケンタッキー店長・副店長会議⑫・・・いい話の報告会
(株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の店長・副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。今回は、その「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第12弾です。
(その1) ケンタッキーフライドチキン小禄店 Yさん
お正月の元旦の話です。お店に、どこにでもいるようなオバア(お婆さん)から電話がかかってきました。「聞きたいことがある」というので、商品の内容とか価格についての質問かなと思いました。すると、「ケンタッキーの隣の『あけぼのラーメンは今日営業してるかねー?』」と。びっくりしつつも、急いで裏口から外に出て営業していることを確認しオバアに答えました。すると、
「おりこうさー。ありがとうねー。昨日、チキン25ピース買ったさー」
「今年もよろしくお願いします」
と言い、電話を置きました。忙しい中で一瞬ほのぼのとしました。
よほど信頼されているお店なんでしょうね。そんなお客様との関係を築いているスタッフがいるお店を、きっと「うらやましい」と思われる経営者は多いことでしょう。そして、いかにもフレンドリーさが沖縄らしいエピソードです。
(その2) ケンタッキーフライドチキン小禄店 Kさん
35歳の誕生日の日、「家で祝ってもらえるかなあ」と淡い期待を胸に抱きつつ帰路に就きました。自宅の前で車のエンジンを切って外へ出ると、3歳になる息子の「パパ誕生日おめでとう!」という声が、窓越しに聴こえてきました。それも何度も何度も。繰り返し練習しているのです。うれしくなって、しばらく家の中に入らずに様子を見ていました。
すると、エンジン音が止まったにもかかわらず私が家の中に入って来ないことに気づいた息子がドアを開けて外へ飛び出してきました。「パパ、誕生日おめでとう!」と満面の笑みで抱き付いて来たとき、本当に優しい子に育ってくれたと嬉しくなりました。
それが「明日も頑張ろう!」というエネルギーになるんですよね。
(その3) ケンタッキーフライドチキン西坂田店 Kさん
ミーティングの時のことです。新人パートナーのAさんが手を上げて発表してくれました。「私事で恐縮ですが、サラダ作製の担当で出勤した時に、不慣れなこともあり失敗してしまいました。落ち込んでいると店長(私のことです)に、『誰でも失敗はあります。その経験を次に活かせばいいだけですよ』と言われ救われました。ありがとうございます」。言葉というのは相手を活かすこともダメにすることもできることに気づかされました。
過去の言動に反省する今日この頃です。
サラリーマンをしていた時、ずいぶん上司に叱られました。その度に凹んでやる気を失くしたことを思い出しました。と同時に、人がミスをした時、どのように声を掛けていたかを思い返し、私も反省です。
(その4) ケンタッキーフライドチキン・糸満店 Оさん
チラシのポスティングをしていた時のことです。
郵便受けのところに「チラシ無断投函禁止」という貼り紙をよく見かけます。そんな中、あるお宅で「お疲れ様です」という絵文字入りのメッセージが貼られているのに目が留まりました。その一文で、疲れが本当に癒されて心が温かくなりました。
素晴らしい家ですね。ひょっとすると、その家のご主人は郵便配達や宅配便の仕事をしておられるのかもしれませんね。人の心を思いやることの大切を学ばせていただきました。
(その5) ケンタッキーフライドチキン・首里末吉店 Nさん
新都心公園でジョギングの休憩をしていた時のことです。保育園くらいの女の子が、お母さんと一緒に犬の散歩に来ていました。しばらくすると、女の子が急に走り出し、路上に落ちていた犬のフンをチリ紙で拾い始めました。もちろん、自分の犬のフンではありません。その表情はとても嬉しそうでした。こんな幼い子が掃除をしてくれたことに深く感心しました。
ゴミを一つ捨てた人は、一つ不幸になる。ゴミを一つ拾った人は、一つ幸せになる。女の子は、きっとたくさんたくさん幸せになることでしょう。
(その6) ケンタッキーフライドチキン・DCSイオン那覇店 Hさん
うちのお店のお客様に見覚えのある方がいました。向こうも気づいたようで、「絵の上手かったH君でしょ」と言われました。人にあまり褒められたことがなかったので嬉しかったのですが、と同時に私の小さな長所を覚えていてくれたことに感動しました。
これってスゴイ話だと思います。久し振りに会った人に対して「ピアノの上手い〇〇さんじゃなですか」とか「いつも絵顔がステキな○○さん」「働き者の○○さん」などと挨拶したら、どれほど喜ばれることか。今度マネしてみよっと!