「こころ便り」から⑪「継続することで」
木南一志
暦にあわせるように寒くなりました。インフルエンザが流行するとのことです。体調管理には十分注意していきましょう。今年度の目標でもあったのですが、新宮運送 本社営業所においてエコドライブコンテストで全国入賞を果たしました。
エコドライブコンテストは環境省が主催している事業で、チームマイナス6%と連携をとりながらエコドライブ活動が全国に普及することを目的とし、自動車を運転するドライバーとその自動車を保有する企業の協働によって大気汚染の防止を継続的に推進することを目指しています。
本年度はじめに環境大臣賞を目指して・・・と申請をしましたが、残念ながら入賞という結果でした。しかし、全国1468社のうちで35社の中に入れたことはうれしいことです。
これは、燃費の向上や事故防止の観点から自社においての工夫や改善を継続的に実行することで評価されます。当社においては、暑い夏のさなかクーラーもかけずに我慢して燃費を伸ばす努力をしてくれたドライバーもいて、現場の努力があればこその結果なのです。少しずつではありますが、当たり前のことが実行できる会社になりつつあります。
ものごとは継続していくことでハッキリと評価されます。会社やお店は一時的な流行で繁盛しても、実力がないと廃れていくものです。
これは、人間についても同じことが言えます。自分で決めたことをしっかり実行できる人、他人の嫌がる仕事まで自分から取り組んでいく人、こんな人は必ず何か継続していることがあります。そんな中で磨かれて、自分自身をよりハッキリと自覚することができるようになるのです。
目先の利益ばかりを追いかけていると、巨額の利益を得たと思いきや、突然、大きな損失をこうむることにもなるのです。今回の世界レベルの通貨危機がそうと言えなくはありません。また、それだけではなく、利益を追いかけて右往左往するために、自分自身が権力者(強い者)に対してペコペコする習慣がついてしまうのです。それは、その場をうまく切り抜けることが利益につながるために、様々なうまい理由をつくることになります。
現実の社会で生きていくためには、お金がなくてはなりません。しかし、自分にとってそのお金の価値はどれほどのものか。自信を持って稼いだ誇り高いお金かどうかを問い掛けてみることも時に必要ではないかと思います。口先だけで嘘をついてでも稼いだお金は、やはり、同じような形で出て行くものです。
「ほんものは続く 続けると本物になる」 東井義雄
大切なことは続いてきているのです。本物こそが生き残ることができる時代に入りました。しっかり歩んでまいります。よろしくお願いします。