「こころ便り」から③「お互いに」
木南一志
8月の台風9号の集中豪雨による被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。また、全国各地からお見舞いや励ましのお言葉を頂戴し、心より感謝しています。
社員の皆様の自宅で、床上浸水3軒、床下浸水や田畑などの被害は数多く報告がありました。また、報道はされておりませんが、宍粟市一宮町でも床下浸水、道路の陥没や橋の流失などの大きな被害がありました。時間はかかることでしょうが、一日も早い復旧を祈っております。
また、全国レベルでは新型インフルエンザが大流行となってきました。まず、大切なことは消毒してマスクをすることばかりではなく、流行を防ぐために周りの人に迷惑をかけないように行動することです。クシャミやセキなどで自分が拡げない習慣づくりが必要です。ちょっと口に手やハンカチを当てたりすることでも、人の気遣いを感じられて嬉しいものです。それに、ちょっと上品に見えます。誰かが悪いというわけではありませんから、責任追及で解決できるものではないのです。甚大な台風の被害で台湾では政府が責任追及されているようですが、自然災害を完全に防ぐ方法はありません。だからこそ、普段からお互いに譲り合ったり、助け合ったりする習慣が大切なのです。自分のことを第一に考えて行動するから、誰かが悪い!ということになります。豊かな生活は行政が作り出すものでも保障できるものでもありません。
「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」と相田みつをさんの作品にもあるように、誰かが悪いと責め立てることで満足しているとしたら、悲しい人だと思います。苦しい大変な経験でしたが、あとから考えると、こうしていればもっと被害は少なかったかもしれないと感じることはたくさんあるはずです。これは仕事でも同じで、改善していかなくてはならない課題なのです。様々な反省のうえに立って、活かすべきは「おたがいさま」の心ではないかと思うのです。国民一人ひとりが助け合う心を持って生活していくことができれば、豊かな社会につながってくるはずです。きっと自殺者や引きこもりの若者も減ってくると思います。日本人としての知恵を絞りましょう。世界的な危機を打破できるのは、私たち日本の知恵なのです。政治家に求めることよりも自分に何ができるか、目の前のゴミを拾うこと、信号待ちは車間をあけて止まること、名前を呼ばれたらハイの返事をすること、脱いだ靴をそろえることなどできることはいくらでもあります。
まず、自分から行動していきましょう。