フットわっかリレー (2007/12/23)
美浜町の斉藤静枝さん(62)から、日本福祉大学で開催された「全国ボランティアフェスティバルあいち・知多ブロック」の分科会「オリジナルスポーツを作ろう」に参加されたときの報告をいただいた。
障害者もスポーツを楽しんでいる。車いすテニスや車いすダンスは知られているところだが、サウンドテーブルテニスというものもある。玉の中に鈴を入れてネットの下を通過させて打ち合う卓球だ。このような工夫をして障害者も楽しめる新しいスポーツを作ろうという試みだ。
新聞紙、ペットボトル、粘着テープ、ひも。これだけの材料を使い、グループに分かれて勝敗がつく簡単なゲームを考える。みんな悪戦苦闘。斉藤さんのグループも、新聞紙をちぎったりペットボトルをたたいたりと試行錯誤の末、こんなゲームを作った。
まず新聞紙をぐるぐると斜めに巻いて細い筒を作る。それをぐるっと丸めて輪にする。参加者は横一列に並んで床に座る。その輪を足に引っ掛けて、手を使わずに右から左へと送っていく。これだけだと目の不自由な人が参加できない。そこで輪にペットボトルのふたを四つ、ひもでぶら下げ、カタカタと音が鳴るようにした。
最初は、スポーツを作るなんて無理だと思っていたそうだ。でもよく考えると、おもちゃやゲームのなかった子どものころは、周りにあるもので工夫をして遊んでいたことを思い出した。男の子は木の枝でチャンバラごっこ。女の子は輪ゴムをつないでゴムとびをした。
「少しの工夫で誰もが楽しめるスポーツがもっと増えたらいいなぁ」と斉藤さん。最後に「フットわっかリレー」と名付けたこの競技をみんなで楽しんだそうだ。