命の恩人…探しています(2006/4/13)
先週の「ほろほろ通信」で、タクシーの運転手さんが歩道にうずくまっている人に気づき、病院まで搬送して危ういところを救ったという話を紹介した。それを読まれた岡崎市の小沢あゆみさん(40)から、こんな便りが届いた。
二年前のこと、当時小学校三年生だった息子さんが公園でアメンボ捕りをしていたとき、足を滑らせて池に落ちてしまった。友達が手を差し伸べてくれたが、子どもの力では及ばない。「あわや」というときに、犬の散歩をしていて通りかかった女性が引き上げて助けてくれた。まさしく九死に一生を得た。
その女性は、池の水でどろどろになった胸の名札を見て小学校に連絡。その後、名前も告げずに立ち去ってしまったというのだ。命の恩人に一言お礼の気持ちを伝えたくて、何度も同じ時間帯にその場所まで通ったり、近所の店で聞き込みもしたりしたが、とうとう見つからず月日が流れてしまった。
小沢さんは「昨今、子どもを標的にした痛ましい事件が続き、地域の防犯対策が叫ばれる中、まさに息子は地域の方に命を救われた」「ぜひ、今からでもお礼を申しあげたい」と切望している。きっと、その女性は謙虚な方ゆえ、名乗らなかったのだろう。でも、そこを曲げて、お願いしたい。あなたの救った少年の元気な姿を見てあげてほしい。彼や親御さんから直接「ありがとう」の一言を受け取ってほしい。あえて、あえて。彼は今、毎日サッカーボールを追いかけているそうだ。平成十六年五月二十八日午後三時半ごろ、岡崎市東楽園(庄司田)での出来事。(お心当たりの方、ほろほろ通信までご連絡をください)