36「今日という日は残りの人生の最初の日」
友人から、初めてこの言葉を聞かされたときのことが忘れられません。ドキッとして、ハッとして、しばらく言葉が口に出ませんでした。特別のことではありません。当たり前のことなのです。その当たり前のことを、忘れていたからです。人生には限りがある。最期の日がいつ訪れるかわからないけれど、必ずその日はやってくるのです。その日まで一日一日を大切に生きてゆかないと、きっと後悔してしまう。それなのに、それなのに。自分は、のほほんと生きてきた。以来、事あるごとに、この言葉を心の中で反芻しています。