51「人の長所が目につく人は幸せである」谷口全平著「松下幸之助 人生をひらく言葉」PHP研究所より

 松下さんは、「社員はどの人もぼくより偉いと思う。ぼくは字をよう書かんのに、あいつは字うまいこと書きよんなと。結局、使う人みなそれぞれ、ぼくより偉いなという感じがするんですよ」とおっしゃっています。すごい人です。あれほど事業に成功を収めても、字が上手いというだけの社員を偉いと思う心。それこそが、成功の秘訣なんですね。人の心は弱いものです。意識していないと、人の悪いところにばかり目が行き、ついつい愚痴や不平不満を口にするものです。心を強く持って、「人の長所に見よう」とグッとベクトルをプラスに向けると、自ずと幸せがやってきます。松下さんは、さらに「人の短所に目の行く人は不幸せな人である」とも。恐ろしい話です。