メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第41回(その17)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~柳生家の家訓~
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第41回
(その17)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~柳生家の家訓~
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと
「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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「柳生家の家訓」
志賀内泰弘
私が31歳、もう34年ほども前のことです。
近藤昌平さんが主宰する異業種交流会「VAV倶楽部」
に入れていただきました。
http://www.vavclub.com/
近藤会長をその後、生涯にわたって「心の師」と仰ぐことになるとは、まだ思ってもいませんでした。
朝7時から始まる朝食会で、毎回、毎回、近藤会長が「ギブアンドギブ」の大切さを説かれました。
ある朝、こんな話をされました。すべての仕事は、「ご縁」から生まれる。
そして、「ご縁」は、一つひとつのご縁を活かした者にのみ、培われるものであると。
当時の私は、智慧も知識も体力もありませんでした。
どこにでもいるサラリーマンで、部下のいない平社員でした。
何者でもない自分に苛立ち、何かを成したいけれど、何もできないことに悶える毎日を送っていました。
よし! とことんギブアンドギブの精神で、何よりも「人脈」を大切にする生き方をしようと心に誓いました。
そんなある日、VAV倶楽部で配られたのが、一枚の紙でした。
それが、これです。
「柳生家の家訓」
「小才は、縁に出会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖すり合うも、この縁を生かす」
ドキッとしました。
そうです。
人脈が欲しくて欲しくてたまらないのに、良い縁に出会っているかもしれないのに、ひょっとすると自分で気づいていないだけなのではないかと思ったのです。
その日から、いつか「大才」になりたいということが、人生の目標になりました。
さて、それから10年ほどが経った頃のことです。
友人から、東京は江戸川区にユニークな本屋さんがあると耳にしました。
それは、「読書のすすめ」というユニークな名前でした。
私は、休みの日に、オーナー店長・清水克衛さんを訪ねました。
すると、清水さんは、こんな話を聞かせてくれました。
ある日のこと、ふらっと店にやってき男性客が、
「探していた本が見つかった」
と嬉しそうにレジにやってきました。
清水さんは、本の好みが同じであったことから、何だか嬉しくなり、あれもこれもと、自分の好きな本を取り出しては熱く語ったりしたそうです。
波長がドンピシャ合ったのです。
その男性は、「良い本を教えてもらった」お礼にと、驚いたことにポンッと一万円を差し出したといいます。
それは、本の代金ではないので、念のため。なんとも気風のいい人です。
男性は、それを機に、何度か店を訪れるようになりました。そして、何度目かのこと。
「ポップを書いてあげよう」
と筆を執り、大きな紙にスラスラッと書き始めたそうです。
するとどうでしょう。
そのポップを店内に立てると、不思議なことに売上が今まで以上に増えたではありませんか。
その後も清水、商いの様々なアドバイスを受けました。
それからまたしばらくして、清水さんは大変なことを知ったのです。
男性の名は、斎藤一人さん。そう、今では誰もが知っている、「銀座まるかん」の創業者で納税額日本一の大金持ちです。
もしもあの時、「知らないオジサンが生意気に何か言っている」くらいの気持ちで、話を聞かなかったら・・・。
まさしく、「大才は、袖すり合うも、この縁を生かす」です。
何しろ、商売の神様だから、清水さんの資質に気づいていたに違いありません。
清水さんにしても、ご縁を大切にする心と、教えをいただくという素直な心があったからこそ、アドバイスを生かせたのでしょう。
お互いの「縁を生かす」という気持ちが、出会いと繁盛を生んだのです。
これは物語の序の口に過ぎませんでした。
清水さんは、自分が斎藤一人さんから学んだ知識を、多くの人に伝える仕事を始めたのです。
清水さんが、斎藤一人さんの教えを著した「斎藤一人のツキを呼ぶ言葉」(東洋経済新報社)は、ベストセラーになり、華々しく作家としてもデビューを果たした。
本屋さんという職業を生かし、多くの人に本の素晴らしさを伝える仕事も始めた。
それが、NPO「読書普及協会」です。
人生を変えてしまうかもしれない本を紹介したり、幼い子供たちに読み聞かせの会を催したりと、自分が学んだ知識を人に伝える活動をしています。
清水さんに刺激を受けた私は、それまでにも増して「ご縁」というものを大切にするようになりました。
もしも、柳生家の家訓に続きがあるなら、こうなるでしょう。
「超人は、縁を呼びこみ、これを生かし、また、縁の輪を自ら広げる」
一つひとつのご縁を大切にし、それを多くの人に繋げることが、人脈の極意と信じています。
(参考)初出「タテ型人脈のすすめ」ソフトバンククリエィティブ
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