メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第45回(その19)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~感謝の気持ちを届けるために、贈り物に心を込める~

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第45回
(その19)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」
~感謝の気持ちを届けるために、贈り物に心を込める~

 ☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと
「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。

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当メルマガで、2024.5.27と2024.6.3の2回にわたって、
「贈り物と人とのお付き合いを考える」
というお話をお送りしました。
(バックナンバー↓)

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第21回(その7)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~贈り物と人とのお付き合いを考える(1)

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第21回(その7)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~贈り物と人とのお付き合いを考える(1)  ☆今の私があるのは、友人・知人…

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第22回(その8)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~贈り物と人とのお付き合いを考える(2)

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第22回(その8)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~贈り物と人とのお付き合いを考える(2)  ☆今の私があるのは、友人・知人…

私は、人から物をもらうのが苦手、というより好きではありません。
なのに、人に物を上げるが好き。
まったく、困った人間です。
いつも、贈り物をする時、本当に悩みます。
今回は、その続きのお話です。
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「贈る者は、汗をかけ。」
    志賀内泰弘

「贈る者は、汗をかけ。」
これは、ずいぶん前の西武百貨店のお中元のキャッチコピーです。
広告業界で有名なコピーライター岩崎俊一さんが作った作品です。

贈り物をする時、ずいぶん悩みます。
何を送ったら、相手に喜んでもらえるだろうかと。
みんながそう思っています。
だから、お中元やお歳暮シーズンには、デパートの特設コーナーでは悩んでいる夫婦であふれています。

ある日のこと。
友人が「この前のお礼に」と洋菓子を持って来てくれました。
私は、大変失礼ながら、
「私は洋菓子は食べないんだよ」
「和菓子がいいなあ」
なんて失礼なことを口にしてしまいました。
まあ、そういう仲の良い間柄だったからでもありますが。
「有名なお店のものだから、奥さんにでも食べてもらってよ」
と言われ、持ち帰りました。
すると、奥さんは言いました。
「これって、今、話題のロールケーキじゃないの。
あなた知らないの?
あきれたわねぇ、行列ができていて、一時間も並ばないと買えないのよ」

恥ずかしくなりました。
「悪いこと言っちゃたな」
まさしく猫に小判とはこのことです。
そして、彼が「汗をかいて」買って来てくれたということを知ったのでした。

松山に旅した時のことです。
手紙やメールだけのお付き合いをしていたMさんに連絡を取り、初めてホテルのロビーでお目にかかかりました。
初対面なのに「はじめて」という気がしませんでした。
これも手紙のやりとりのおかげでしょう。
時間を忘れて歓談しました。

さて、翌日。
名古屋へ帰るため、空港行くのバスの中にいました。
すると、携帯電話が鳴りました。
車中なので、
「ごめんなさい、空港へ向かうバスの中です」
とだけ、小声で言って切りました。
またかかって来ましたが、車中なので電話に出るのは控えました。
すると留守電に伝言を入れてくれました。それを聞くと、
「空港でお待ちしています」
とのこと。
仕事があるのに、見送りに来てくれるようなのです。

空港で早々の再会。
「これ召し上がってください」
と言って渡されたのは、珍しいお菓子でした。
「今買ってきました。飛行機の中で召し上がってください」
どうやら、すぐに売り切れて買えない商品とのこと。
仕事中なのに、サッと抜け出して駆けつけてくれたことがわかりました。
挨拶も一言二言で仕事場へ戻って行かれました。
その「わざわざ」が心にグッときました。

もう一つの思い出。
仲の良い友人から、
「わが家で作った長芋です」
と段ボール箱が送られてきました。
当時、私の妻の実家でも、さまざまな野菜を栽培していましたが、
長芋は作ったことがないと聞いていました。
なぜなら、掘り出すのがメチャクチャ大変だからだそうです。
家族で掘り出した際の写真が付いていました。
お子さんの笑顔がはしゃいで見えました。
「汗をかいた」手間の気持ちが心にしっかり届きました。

「贈る者は、汗をかけ。」
贈られたのは「物」です。
でも、届いたものは心でした。
見えない汗が心に沁みます。

物には心はありません。
でも、物に心を込めることはできます。
たかが手土産ですが、人と人の心を繋ぐ大切なものだと信じています。

                        
☆☆☆志賀内泰弘公式サイト☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いい話・いい仲間のプラットフォーム」
〇心が疲れたとき、悩んでいるとき、辛くてたまらないとき、
「いい話」駅の乗降場へ、ふらりとお立ち寄りください
 https://shiganaiyasuhiro.com/

〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
「ちょっといい話」のアーカイブスです。
ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。

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