メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第56回(その25)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~講演会の講師の先生と親しくなる方法~
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第56回
(その25)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~講演会の講師の先生と親しくなる方法~
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大半の人の「積極的な消極性」のおかげで人脈ができる
志賀内泰弘
著名な人を人脈に持つには、どうしたら良いのか。
20代、30代の頃の私は、どこにでもいる普通のサラリーマンでしたから、何の取り柄もありません。
なのに、大企業の経営者、アスリート、作家、トップコンサルタントと、どうしたら知り合いになれるのかと、真剣に考えました。
とにかく、出逢いの場に出まくりました。
異業種交流会、サロン、ボランティア団体の会合、セミナー。
でも、そこに登壇される講師の先生にとっては、私はただの一聴衆に過ぎませんでした。
仮に、講演会後の懇親会で名刺交換できたとしても、ほんの30秒程度のことです。
「わあ~〇〇先生の名刺をもらった!」
と喜んでいたのですから、本当に呆れます。
なんとか、講師の先生の記憶に残る人間になりたい。
そんな思いから、こんなことをするようになりました。
まず、講演会では、一番前の席に座りました。
そして、先生の目を見て聴く。
次に、「フムフム」と相槌を打つ。
すると、先生は、不思議なことに私の眼を見ながら話をされるようになるから不思議です。
その後、講演をさせていただく立場になって、その理由がわかりました。
講演者というのは、不安なものなのです。
「一生懸命しゃべっているけど、理解くれているだろうか」
と、考えてしまうのです。
そんな時、じっと真剣な面持ちでこちらを見て、何度も頷き、メモを取ってくれる人がいたら、こう思うものです。
「嬉しい。この人のために、もっと一生懸命に話そう」
と。
氣功をご存じでしょう。
「氣」というと、目に見えない不思議なものと捉えがちですが、東洋医学の世界だけでなく、西欧の医学界でも注目されています。
その「氣」を、講師の先生に向けて発するのです。
「聴いてますよ!」
と。
何を宗教的なことを言っているのだ、と思われるかもしれませんが、バードウオッチングの師匠からこんなことを教わったことがあります。
「木に鳥を見つけた。長い時間観察したいのなら、けっして指をさしてはいけません。鳥は『氣』を感じて、逃げてしまうのです」
嘘のように聞こえるかもしれませんが、ホントの話。
実際に、山や野で何度も経験しています。
これを講演会に場を置き換えるなら、「氣」を送れば先生に伝わるということです。
次にしたこと。
講演後に質問時間が設けられている時には、いの一番に手を挙げました。
その時、気付きました。
せっかく、学びに来ているのに、実に質問をする人の少ないのです。
だから、手を挙げれば、まず指名されました。
そこで肝心なのは、質問の内容です。
礼儀は大切ですが、月並みな質問はしないこと。
たとえば、講演者が企業のトップの場合、
「あなたの会社の一番の失敗は?」
と尋ねます。
すると、一瞬会場がシーンとなります。
「なんだ、そんな失礼なことを」。
でも、ほとんどの場合、丁寧に答えていただけました。
なぜなら、失敗の経験の無い人などいないからです。
そして、失敗こそに成功のヒントが隠されていることを、トップは知っているからです。
話としても面白いから、主宰者からも喜ばれました。
その後の懇親会では、先生の方から、
「先ほど、質問をしていただき、ありがとうございます」
と言われます。
なぜなら、せっかく質問時間を設けていめのに、誰も質問しなくて仕方なく主催者が、「では、私から」と月並みな質問をしてお茶を濁すことが多いからです。
「一番前で、熱心に聞いていてくれましたね」
と言われることも少なくありませんでした。
講演の終了後に、講師である企業のトップから、「ちょっと君」と呼ばれて、「続きの話をしたいのだけど、この後二次会に行きませんか」と誘われたこともあります。
講師の先生との会話は、講演の最中からもう始まっているのです。
ずいぶん以前のことですが、「みやざき中央新聞(現・日本講演新聞)」編集長・水谷もりひとさんが、社説にこんな話を書かれていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
講演会などでは、たいてい後ろの席から埋まっていく。
「前の席が空いているので、前の方へどうぞ」
というアナウンスがあると、
前方に移動する人もいるが、
それでも後方席から動かない人もいる。
(中略)
こういうのを「積極的な消極性」とでも呼ぼうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まったく上手く表現したものです。
講演会に行くくらいだから、積極的に勉強しようという気持ちはあるはずです。
ところが、なぜか、その気持ちもそこまで。
大半の人は会場では、なぜか気持ちが消極的に変わってしまいます。
そういう人達のおかげで、私はいつも、一番前の席に座ることができました。
まるで自由席料金で、グリーン車に乗るようなものです。
後ろの方の席に座る人たちのおかげで、
質問をしない人たちのおかけで、著名な講師の先生と知り合いになれるのです。
(出典)「タテ型人脈のすすめ」ソフトバンククリエティブ
〇お願いごと
もし波長が合いましたら、当メルマガをお仲間に勧めていただけたら幸いです。
登録は、ここからできます。
https://shiganaiyasuhiro.com/
メルマガのバックナンバーも読めます。
☆☆☆志賀内泰弘公式サイト☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いい話・いい仲間のプラットフォーム」
〇心が疲れたとき、悩んでいるとき、辛くてたまらないとき、
「いい話」駅の乗降場へ、ふらりとお立ち寄りください
https://shiganaiyasuhiro.com/
〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
「ちょっといい話」のアーカイブスです。
ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。
【メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」】アドレス登録解除
https://m1-v2.mgzn.jp/sys/unreg.php?cid=E3031164
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆