メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第61回(その26)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~32年前の手紙を読んで改めて思うご縁の大切さ~
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第61回(その26)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~32年前の手紙を読んで改めて思うご縁の大切さ~
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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当メルマガで、何度も紹介させていただいている異業種交流会VAV倶楽部代表・近藤昌平さんは、私の「心の師」です。
私は大学を卒業して就職したものの、人生に対して不安を抱いていました。
特段、何も優れたスキルがある訳ではない。
英語もからしきだし、法律や経済知識に秀でている訳でもない。
もしそうなら、弁護士や公認会計士になっています。
どこにでもいるサラリーマンであり、「何者」でもないただの平社員。
そのサラリーマンであることさえ懸命になって頑張らないと置いてけぼりを食らってしまいそうで、毎日毎日必死に働いていました。
そこで、「人脈」作りを一つのスキルとして生きて行こうと決めたのでした。
(そのことは、既メルマガで綴りました↓)
https://shiganaiyasuhiro.com/mailmagazine/2734/
https://shiganaiyasuhiro.com/mailmagazine/2736/
https://shiganaiyasuhiro.com/mailmagazine/2842/
「人生」にもがいてもがいて、
もだえて迷い苦しみ、
その末に不思議な縁でたどりついたVAV倶楽部に入会させていただき、主宰の近藤昌平さんとの出逢いによって人生が変わりました。近藤さんの口癖は、「ギブアンドギブ」。
与えて与えて、それでも与えて、見返りを期待しない生き方こそが、人生を幸せへと導くものだと31歳の時に教えていただきました。
それからというもの、毎回、毎回の講演会と懇親会が楽しくて仕方がありませんでした。
近藤さんは、稀代の人脈家で、信じられないほどの数の超一流人が、このVAV倶楽部で講演されています。
何しろ、こんな講師陣ですから、興奮しない方がおかしいくらいです。
講師の一覧は、こちらをご覧ください。
http://www.vavclub.com/lecturer
サラリーマンとして、給料をもらうためにブツブツ不平不満口にしてながら仕事をしている時とは異なり、刺激がいっぱいあるのです。
すると、不思議なことが起きました。
愚痴が少なくなり会社の仕事にも力が入るようになりました。
おそらく、世間が広くなり、僅かなりとも人間力が身に付いて来たのでしょう。
いつも人に接する時、「ギブアンドギブ」の精神を貫こうと心掛けて来ましたが、口で言うは簡単。
見返りを期待せず、「与える」だけなんて容易くはありません。
それでも、「ギブアンドギブ」の道を信じて歩んできました。
そして、時は流れ、気が付くと年金をもらう年齢になりました。
今もVAV倶楽部の会員です。
そんな2024年の夏、私の誕生日に近藤昌平さんから手紙が届きました。
開封してみると、そこには近藤さんの筆による手紙とともに、懐かしい文字の手紙がもう一通入っていました。
え・・・!?
それは、かつて、近藤さんにあてて私が書いた手紙のコピーでした。
日付を見ると、平成4年(1992年)5月10日とあります。
なんと32年前です。
恥ずかしながら、その手紙をここに書き写します。
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拝啓
本日、5月10日は昨日までの雨が上がって、まさしく緑眩しい青空が広がっています。
さて、今日は最近心に留めております事があり、近藤社長様に筆を執らせていただきました。
昨年、船井総研・船井幸雄様の講演を聴く機会に恵まれ、これを機にとして、その著「人間の研究」を読みました。
続巻を読んでいる時、ハッとして膝を叩きました。
「人間を3レベル(普通の人・高級人・悟った人)に分けた時、悟った人は、Give&Give型である」
日頃、近藤社長様がおっしゃってみえる、それがココにありました。
改めて、普通人である私はGive&Give目標として努力しようと思いました。
(自分に甘いので、こう書いてしまってから、少々、後悔しています)
・・・中略・・・
VAV倶楽部に入って入会させていただいてから、心に触れる出来事が多くなった気がします。
もしも感性が鋭くなってきているとしたら、嬉しいことです。
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手紙を読み終えて、昂ぶる気持ちを抑え切れず近藤会長に電話しました。
すると、ワンコールで出ていただけました。
「びっくりしました。
どうして、私が出した32年も前の手紙が残っていたのですか?」
「僕はね、『いいな』と思った手紙を保管しているのです。
たまたまそれらの手紙を整理していたら、あなたのものが出て来たのでコピーを取ってお送りしたのです」
まるで、学校の校庭に埋めたタイムカプセルを掘り返したような気持になりました。
当時、「ギブアンドギブ」という考え方を教えてはもらったものの、
「そんな~与えるだけで、見返りを期待しないなんて、そんなバカな」
と思いました。しかし、VAV倶楽部の例会に参加するたびに、
「大切なのはギブアンドギブです」
と繰り返し言われるうちに、少しずつ心に染みていったのです。
ちょうどそんな時、船井幸雄さんの本の中に「ギブアンドギブ」という言葉を見つけて「ああ、自分が知らなかっただけで、これが真理なんだ」と確信したわけです。
もちろん、その後も、目指すべきは「ギブアンドギブ」ですが、なかなか実践できるはずもありません。
人にいくら尽くしても、
「あんなにしてやったのに・・・」
「なんで、こんなに頑張ってるのに・・・」
「あいつ、どうして〇〇してくれないんだ・・・」
と、愚痴ばかり日々が続きました。
しかし、しばらくして、京セラの稲森和夫さんが「利他心」という生き方を説いておられることを知りました。
まさしく、ギブアンドギブの同義語です。
さらに、比叡山延暦寺を開いた最澄の「忘己利他(自分を忘れて人に尽くす)」という言葉の存在を知り、その生き方が元々、仏の教えであることを知ったのでした。
実は、この手紙の最後に、私は驚くべきこと書いていました。
そんなことを書いていたとは、まったく覚えていませんでした。
かなり恥ずかしいのですが、ここに写させていただきます。
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将来、エッセイでも書く職をサイドビジネスにできたらと思ってますので、
感性を大切にしたいと思います。
敬具
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ああ、やっぱり恥ずかしい。
ぼんやりと、「いつか作家になれたらいいなぁ」と思ってはいましたが、行動に移すこともなく過ごしていた頃の話です。
それが、サイドビジネスどころか、今はなんとかかんとかですが、作家を本業と名乗るようになりました。
なぜ、そんな夢がかなったのか。
今、その理由をはっきりと口にできます。
「ギブアンドギブ」の精神で生きて来たおかけです。
よく人に言われます。
「志賀内さんは、書く才能があって羨ましい」
と。
「そんなことはありません」
と答えますが、謙遜していると受け取られます。
しかし、才能があって「書く」仕事をしている訳ではありません。
それは、自分が一番よく知っています。
でも、僅かばかりの努力はして来ました。
悶えるほどアイデアを出そうと努力はしています。
かといって、努力すれば必ず実るという世界ではないのです。
なんとかかんとかでも、「好きな」ことを生業にできたのは、ただ一つ「ギブアンドギブ」のおかげでとしか言いようがありません。
「書こう」と思っても、「書く場」がなければ書けません。
今は、SNS上で、いくらでも書くところはありますが、当時はインターネット黎明期で発表の場の大半が、紙媒体でした。
人との出逢いを大切にする。
出逢った人に、ギブアンドギブの精神で尽くす。
すると、「その人」とは限らず、「信用」というものが生まれて、気が付くとどこからか誰かが仕事を紡いでくれる。
「うちの新聞に連載しませんか?」
「新人作家を発掘中なんです」
「この前、どこか本を出してくれる出版社を探してるって言ってたけど紹介しましょうか」
と、もがきジタバタしていると、手を差し伸べてもらえたのです。
そうして、一歩ずつ一歩ずつ、作家になって来ました。
「ギブアンドギブ」と再三口にしながらも、ちょっと油断するとエゴが心の奥から顔を出し、心の持ち様はすぐに逆戻りしてしまいます。
実際、2024年は、「エゴ」「欲」「傲慢」に陥りそうになる自分との闘いでした。
一生、ギブアンドギブ。
死ぬまでギブアンドギブの道をコツコツ歩みたい思います。
さてさて、それにしても・・・。
32年前の手紙を保管していて下さるなんで!
近藤昌平さんの凄さには頭が下がります。
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ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。
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