メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第63回(その28)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~二十代会社員への人脈作りアドバイス~

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第63回(その28)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~二十代会社員への人脈作りアドバイス~

☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。

今日は、20年ほど前に書いた拙著「タテ型人脈のすすめ」(ソフトバンククリエィティブ)の一部を参考に、若い人向けの人脈作りについてお届けします。

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「ネットワークづくりは、まず社内人脈から優先すべし」

異業種交流会や「朝活」勉強会に参加すると、20代のサラリーマンからよくこう言われます。
「会社人間にならないよう、社外人脈を作りに来ました」
私も、20代、30代の頃、貪るようにして10以上の異業種交流会や勉強会、サロンに参加していました。
なので、とても共感でき好感が持てました。
変な社会人一年生だったかもしれませんが、学生時代に読んだ本に
「会社人間になるな! 社会人間になれ!!」
とあったことが頭に焼き付いていたからだと思います。
でも、私はあえて若い人たちに、
「社外人脈を若いうちに作るのは大切です。
でも、まずは、社内人脈から構築することをオススメします。
将来、スキルアップのために転職したり、起業する目標があるにしろ、ましてや定年まで勤め上げる覚悟ならなおさらですよ」
と、アドバイスしています。

社内での人付き合いとはどんなことなのかを、とことんマスターしてから外の世界を学んでもけっして遅くはない。
いや、社内で人脈ができない者が、社外で認められことは至難の業です。
中には、社内の人間関係が上手くいかないものだから、異業種交流会などに参加して、自分の存在を認めてもらおうという人もいます。
しょせん逃げの発想からの行動は、社外のデキル人間には人間の底が割れてしまうものです。

何よりも、社外の人脈作りで気をつけなければならないことがあります。
社外で徐々に人脈が広がっていくと、社内の人にしゃべりたくなってしまうのです。
「夕べ、○○工業の社長に会った」などと、自慢げに名刺を見せたりする。
実は、私も十数年前、この過ちに陥りそうになったことがあります。
それこそ、毎週のように財界や芸能界など各界のトップが集うパーティに顔を出していました。
一介のサラリーマンにとって、それはあまりにも新鮮な出来事でした。
新聞やテレビでしか拝見したことのない人と、名刺交換できただけで舞い上がってしまったのです。
きっと、先輩や上司は「そんなことより、目の前の仕事の山をどうするんだよ」と思っていたに違いありません。

まずは、社内で腕を磨き、それから外へ飛び出して欲しいと思うのです。

私は、入社して3年間ほどの間に、さまざまな社内の「雑用?」役を引受けました。
所属課や部の宴会や慰安旅行の幹事。
社内報の編集長。
社内のリクリエーションクラブ(音楽部、バレーボール部、スキー部、テニス部など)の幹事。
組合の委員。
組合の広報誌の編集長。

まだ慣れない仕事の合間を縫って、会社中を飛び回り、関係する人に連絡をしたり交渉していました。
正直、フラフラです。

それでは、会社人間ですよね。
はい、正直、休日でさえも会社にどっぷりと浸かっていました。
けっして、勤務先の労働環境はブラックではありませんでしたが、自らブラックに染め上げていたといっても過言ではありませんでした。
きっと、プライベートの時間を大切にするのが常識の現代の「働き方」からすると、信じられないことでしょう。

でも、そのおかげで、お金では手に入らないものを身に付けることができました。
社内報で取材したり記事を書いてもらうために、あちこちの部署の先輩、同僚と会って頼み込みます。
なかなか簡単に応じてもらえず、交渉にも時間がかかります。
慰安旅行では、仲が良くないと思われる人同士は、別の部屋に割り振らなくてはなりません。
そのため、社内の人間関係の情報も収集することが必要になります。
でも、そのおかげで、ほぼ全社員と知り合いになるだけではなく、人柄まで掴めるようになったのでした。
テニス部などの合宿では、夜、宴会になります。
100%仕事から解放されての会話という訳にはいきませんが、かなりプライベートの会話ができます。
すると、趣味とはいいながら、パチンコがプロ並みという人、夜と休日はエレキギターのスタジオミュージシャン、料理が得意で特にスイーツが絶品という人、
兄弟が証券会社の有名なディーラーで大富豪という人、実家が老舗の和菓子屋さんという人など。
普段、ただの同僚として一緒に働いているだけでは知り得ない、意外な「人脈」が裏に潜んでいたことに気付いたのでした。

そう、100人いれば、それぞれが何らかの趣味や特技があり、それぞれに親戚や友人で、一人くらいは飛び抜けた才能を持った人がいるものなのです。

社外に出て「人脈」を広げなくても、身近なところに、「人脈」となりうる人と繋がる同僚がいるかもしれない、いや、実際にいたのです。

そうした、社内での「雑用?」役を率先してこなして来たことは、30代、40代になって、会を主宰したり、イベントを仕掛けたりする際に、大いに役立ちました。

よく、クレームは宝と言います。
社内のみんなが嫌がる「雑用」も、実は「宝」なのです。
 

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