メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第66回「京都祇園もも吉庵のあまから帖」が第10巻で完結記念~ココイチ創業者・宗次德次さんと対談しました!
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」
第66回「京都祇園もも吉庵のあまから帖」が第10巻で完結記念~ココイチ創業者・宗次德次さんと対談しました!
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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「京都祇園もも吉庵のあまから帖」が第10巻で完結したことを記念して、版元のPHP研究所さんで、3人の方との対談が実現しました。
3人とも、小説を書く上で、大いに影響を受けた方々です。
その第1弾は、「ココイチ」創業者の宗次德二さんです。
宗次さんには、人生で一番に辛かった時、そっと寄り添うようにして、折れそうな心を支えていただきました。
がんになったカミさんを、24時間365日、看病介護して見送った時のことです。
私はもう心身ともにボロボロで、廃人のようになっていました。
何もする気が起きない。
生きる気力も、かといって死ぬ勇気さえもありませんでした。
ただ、朝から晩まで、家の近くのスタバでボーッとして過ごしていました。
そんな時、宗次さんの秘書のNさんから電話がかかってきました。
「このたびは、ご愁傷様でした。宗次から、お花を送るように言いつかっております」
「・・・ありがとうございます。でも、お花もお供えも香典も、親戚からもご辞退しておりますので」
「宗次が申しておりました。たぶん、志賀内さんは、そうおっしゃるだろうと」
お断りしているにもかかわらず、大勢の人から花が届き、戸惑っていました。
その花は、すべて白色でした。玄関も、仏間も白い花に包まれました。
寂しい心が、いっそう寂しくなり、もう逃げ出したくなりました。
なぜ、お悔やみに「白い花」を送る習慣があるのかわかりません。
送った人も、あえて「白い花を」と指定するわけではないでしょう。
花屋さんに、
「お悔やみのお供えを」と頼むと、自動的に白い花が用意され、そのことに誰も疑問を抱かないのだと思います。
そう、私もその一人でした。
友人にお悔やみ事があると、何も考えずに白い花を送っていました。
自分が「白い花」を送ってもらい、まさかこれほどまでに「白」という色が辛く感じられるとは思いもしませんでした。
Nさんは言います。
「宗次が、こう申しております。きっとお辛いでしょう。お寂しいでしょう。もしよろしかったら、明るい色の花をお送りしたいと」
私は、赤、ピンクなどの色を思い浮かべました。
すると、不思議に、心の中に小さな光が止まった気がしました。
そして、
「はい、喜んで頂戴します」
と答えていました。
まもなく、オレンジやピンク、赤色の花籠が届きました。
すぐに、カミさんの霊前に飾りました。
すると、遺影のカミさんも、喜んでくれているような気がしました。
宗次さんは、お供えや供養ではなく、私を励ますために花を送って下さったのでした。
それから、しばらくして、宅配便で大きな段ボール箱が届きました。
またまた宗次さんからでした。
それこそ、引っ越しの時に使うような箱です。
開封すると、そこにはたくさんの食べ物が入っていました。
ラーメン、レトルトごはん、お菓子、スープ・・・。
そして、宗次さん手作りの、一食ずつ、タッパー容器に詰められた特製「飛騨牛カレー」「野菜カレー」「キーマカレー」も入っていました。
ココイチのレトルトカレーではなく、どこにも売っていないものです。
電話をすると、
「ちゃんと食べてる?」
「はい、なんとか生きてます」
「買い物に行くのもしんどいでしょ。いろいろ詰めておきました」
泣けました。
言葉も出ません。
宗次さんから、「人に寄り添う」ということを学びました。
さて、話は戻ります。
今回の対談のテーマは、
「掃除と寄付が、仕事を変える」
です。
金融機関に勤めていていた頃、仕事や人生、人間関係に悩んでいた時期に宗次さんと出会い、「掃除」を通して「人生」を学びました。
私にとって「掃除」の師匠です。
「京都祇園もも吉庵のあまから帖」の中にも、「掃除」にまつわるお話が出てきますが、宗次さんから賜った教えがヒントになっています。
対談といっても、日頃から、フランクなお付き合いをさせていただいているので、まったく緊張していないつもりでした。
・・・でも、あとから収録した動画を見て、びっくり。
宗次さんとのお付き合いの年数を、33年間のところを43年間と間違ってしゃべっているではありませんか!
慌てて、編集者さんに連絡。
でも、もう一度、収録し直す訳にもいかず、テロップで「お断り」をしていただきました。
ああ、恥ずかしい。
でも、「そのまま本にしたい!」と思うほどの濃いお話を伺うことができました。
人の心の「痛み」「悲しみ」のわかる宗次さん。
だから! 日本一のカレーチェーンを実現できたのだと信じています。
新幹線や車の移動時間、休憩時間や眠りにつかれる前にお聴きいただけたら幸いです。
https://youtu.be/Wlh6U58PHPU
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