メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第73回(その31)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~「コネ」は、いいのか悪いのか?~
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第73回
(その31)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」
~「コネ」は、いいのか悪いのか?~
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと
「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
今日は、十代、二十代の若者、そして教育現場のみなさんにお伝えしたくて
ペンを取りました。「コネ」というものについての、お話です。
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「縁を活かせるか否かが肝心」
大学生と話をしていて、就活で苦しんでいると聞きました。
実は、親戚から、「あんた顔が広いから、相談に乗ってやってよ」と頼まれたのです。
なかなか内定がもらえない。
ゼミの仲間は次々と決まっていく。
正直、焦っているというのです。
その気持ちは、手に取るようにわかります。
私も、ずいぶん就職の時には苦労しました。
励ましたいけれど、これだけは本人の努力しかありません。
よほど辛いのか、だんだん愚痴を言うようになりました。
「一番仲のいい奴は、コネでマスコミに決まったんです。
お父さんの力らしくて。
バイトばっかりしてゼミもサボッてばかりいる奴が上場企業に決まって、それも親戚のコネだっていうから腹が立って」
「コネ」という言葉には、あまりの良い印象はありません。
自分の力ではなく、他人とのつながりに頼って目的を達成する時に、用いられます。実際、会社の中でも、「あの人は常務のコネ入社だから」と、陰口を言うこともあります。
それは、学業成績が芳しくないにも関わらず、親や親戚、知り合いの縁者ということで、半ばごり押しで入社するケースがあるからでしょう。
何も「コネ」がなく、自分の努力一筋で入社した人たちからみると、「やっかみ」が生まれてもやむをえません。
その昔、あるアイドル歌手が映画の主役に抜擢されたことがありました。
その女性は、人気はあるけれど歌が下手な事で有名でした。
でも、本を読むのが大好きで、その映画の原作の小説に感銘を受け、作家の家を訪ねて、「もし、映画化される時には、主演させてください」と頼んだそうです。
その話を、作家がポロリと口にしたことから、世間からバッシングされました。
「フェアじゃない」
「コネで手に入れた主演」
と。
おそらく、女性スキャンダルで有名な作家だったことも関係していたのでしょう。
大学生がぼやく気持ちも理解できます。
そこで、
「大企業じゃないけど、堅実で経営理念のしっかりしている会社の社長と、何人か知合いです。もしよかったら、紹介しましょうか」
と言うと、意外な言葉が返ってきました。
「いえ、自分の実力でやりますから、いいです」
その言葉には、「コネ」に対する悪意が込められているように感じられました。
「そうか、頑張ってな」
と励まして別れました。
「自分の実力」
立派なことです。少し尊敬しました。
でも、頼れる「縁」は頼ってもいいのに。
使える「縁」は活用しても悪いことじゃないのにと思いました。
もう一人。
35歳の公務員の男性の話。こちらは、友人から「結婚したいそうで、アプリとか婚活してるけど上手くいかないらしい。相談に乗ってやってよ」と頼まれたのです。
そこで、どんな人生を送りたいのか、どんな相手がいいのかを聞き、自分の結婚の経験を話しました。そして、
「もしよかったら、ちょうどカレシが欲しいって言ってる女性がいてね。もしよかったら紹介しようか?」
と言いました。とても可愛くて、できることなら私が付き合いたいくらいです。
ところが、これまたびっくり。
「お見合いとかはいいいです。自分で相手は探します」
「え? そんなお見合いだなんて仰々しいもんじゃなくて、とっても素敵な人で、会うだけ会ってみたら」
「いいです」
え?・・・人の紹介はダメだけど、「マッチングアブリ」はいいの? 紹介は他力で、アプリは実力なの?。
どうやら、知り合いから紹介してもらう「お見合い」というものにアレルギーを感じているようです。
これまた自分の若い頃を思い出しました。
カノジョが欲しいけど、結婚したいけど相手が見つからない。
でも、親や親戚が持ち込んで来る「お見合い話」には、なぜか反発してしまう。
今思うに、「モテない自分」「カノジョのいない自分」、つまり女性にとって魅力のない自分の存在を認めたくなかったのでしょう。
「縁」はどこにでもあります。
学校や職場の隣の人と「縁」があり、結婚することもあるでしょう。
居酒屋で「営業ノルマがきつくて」とぼやいていたら、店の常連さんが営業先を紹介してくれることだってあり得るのです。
ようは「縁」を活かせるか否か。
それこそが「実力」なのです。
船井総合研究所の船井幸雄さんから、もう30年ほど伺った話があります。
船井総研でも、コネ入社というものがあったそうです。
(あくまで、当時の話です)
明らかに、コネ入社よりも、そうでない新入社員の方が優秀だったそうです。
ところが、数年経つうち、それは逆転するというのです。
はじめのうち、仕事ができなかったコネ入社社員が、めきめきと実力を発揮するようになる。
つまり、バケルというのです。
なぜなら・・・。
どんなに学力が高くて優秀でも、すべての新入社員に平等に「社会の荒波」は襲ってくる。
社内・社外の人間関係の悩み、取引先とのトラブル。
それに嫌気が差して、辞めてしまう人もいる。
コネ入社の人は、そういう時に強い。
紹介してくれた「社長の友人」「取引先の専務」「親戚のおじさん」の顔を潰すことができない。
だから、辛くてもしんどくても頑張るしかない。
つまり、コネ入社の人は、社会を生き抜くために大切なことの一つ「耐える」ことがい゛きるというのです。
コネ入社しても、それで終わりではありません。
会社に入ってからが勝負。
新規の営業の仕事なんて、「コネ」を捜すことから始まります。
お見合いだって同じ。1回目のデートからが勝負
(いや、本当の勝負は結婚してから?)
そもそも、「コネ」という言葉がよくないのでしょう。
よくない印象がこびりついている。
中学、高校の先生方にお願いです。
勉強は大事。
身体づくり、心づくりも大切。
実力を養った上で、「ご縁」を大切にして「ご縁」を育めるかどうかで人生は大きく変わって来ます。
「コネ」「お見合い」に単純にアレルギーを抱かせないよう教えて欲しいのです。
懸命に探さなくても、親戚や友達、クラスメイトとの「ご縁」が、「幸せな人生」と結びついているのかもしれないのです。
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