メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№14「チャットGPに、『作家・志賀内泰弘ならどう書くか?』と尋ねたら」、・・・・・・こうなった」

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第87回トピックス№14
「チャットGPに、『作家・志賀内泰弘ならどう書くか?』と尋ねたら」、
・・・・・・こうなった」

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☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。

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「恐るべし、チャットGPT」

大河ドラマ「光る君へ」の脚本家・大石静さんが講義されたNHK「最後の授業」を観ました。
生徒の一人が、こんな質問をしました。
「チャットGPTをどう思われますか?」
「使ってません。使うつもりもありません」
なぜなら、チャットGPTは過去の膨大なデータの中から、最大公約数のものを提案してくる。
つまり、それは、意外性のない、ありきたりのものになってしまうから。
・・・という趣旨の説明をされました。

実は、私も、母校の名古屋西高校の「創造表現コース」で講義させていただいた時、後輩たちに言いました。
「チャットGPTを使っているプロの作家もいると聞いていますが、私は使ってません。
だって、寂しいじゃないですか。空しいじゃないですか」

さて、話は飛びます。
今年の夏の全国高校野球大会で、大会中に広島県代表の広陵高校が出場辞退したことが話題になりました。
部員が下級生に暴力をふるったということから、SNSで炎上したことがきっかけでした。
その時、長く私の編集担当をしてくださっているOさんが、ご自身のフェイスブックに、こんなことをアップされました。

「今回の広陵高校の暴力事案を、チャットGPTに、作家志賀内泰弘さんならどう書くか、聞いてみました」と。

【志賀内泰弘 風】『あの夏、少年はなぜ拳をふるったのか』

──“ちょっといい話”の陰で、私たちにできること

ニュースで、広陵高校の野球部員による暴力の報を目にしたとき、私は正直、驚きました。
あの名門校で?あの甲子園常連校で?
……でも、同時に、胸が苦しくなったのです。
「その子は、どんな気持ちだったのだろう」と。

拳をふるうというのは、最後の最後の行動です。
そこに至るまでに、たくさんの葛藤があり、我慢があり、誰にも言えなかった想いがあったのではないか。
私は、彼をかばいたいわけではありません。
暴力は、決して許されない。
でも、それだけを責めて終わってしまっては、何も変わらないのです。

昔、ある学校で問題を起こした生徒がいました。
いつも反抗的で、授業中に暴れ、先生にすぐ反発する子。
けれど、ある先生はその子の机の中から、ノートのすみっこに書かれた小さな言葉を見つけました。
「母さん、ごめん」
家庭に問題があり、誰にも頼れず、でもどこかで見ていてほしかった。
その気持ちが、いつしか怒りに変わっていたのです。

その話を聞いたとき、私は思いました。
人は、愛されたいのだ。
認められたい、話を聞いてほしい、怒らないでほしい――ただ、それだけなんだと。
今回の件も、きっとどこかに、“声にならなかった声”があったのではないでしょうか。

暴力という結果の裏には、感情の渦があり、それを受け止める誰かが必要だったのです。
それは、監督だったかもしれない。
先輩だったかもしれない。
クラスメートや、何気ない隣の大人だったかもしれない。

もちろん、被害を受けた側の心にも寄り添わなければなりません。
それぞれが、つらいのです。
でも、この出来事を「不祥事」として切り捨てるのではなく、“成長のきっかけ”に変えることができたなら……
それこそが、教育であり、私たち大人の役目なのではないかと、私は思います。

子どもたちは、まだ未完成です。
だからこそ、失敗しても、もう一度立ち上がるために、大人が必要なのです。
私たちは、いつでも“ちょっといい話”を生み出せる。
それは、特別な人がするのではありません。
あなたにも、できるのです。

たとえば、
叱る代わりに、「どうしたの?」と聞いてみる。
嫌なことがあった誰かに、温かいお茶を淹れてあげる。
無言でうつむく子どもに、「君がいてくれてうれしいよ」と言ってあげる。
そんな小さな“いい話”が、暴力よりも強く、誰かを救うのです。

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志賀内泰弘の本を読まれたことのある方なら、きっと、こうおっしゃるでしょう。
「え?! 本当はチャットGPTじゃなくて、志賀内さんが書いたんでしょ」
と。

参りました。
AIを侮っていました。
残念ながら、私の筆になるものではないのです。

文体を真似ることは容易いでしょう。
でも、これは、私の思考回路そっくりなのです。

特に、ここ。

ある先生はその子の机の中から、ノートのすみっこに書かれた小さな言葉を見つけました。
「母さん、ごめん」

チャットGPT恐るべし。

ここ数年、ずっと小説のアイデアを出すのに悩んでいます。
もっともっと、いいものが書けないかと悶々としています。

ふと、悪魔(?)が耳元で囁きます。
「チャットGPTに訊いてみなよ」
と。
う~ん、悩ましい。

でも、グッと堪えます。
寂しいから。
空しいから。
でも、それだけじゃない。
そうなんです。

良いアイデアを出すのは苦しい。
でも、苦しみの果てに、アイデアがポッと湧いた時の喜びは、何物にも代えがたいのです。
つまり、苦しみと喜びは表裏一体なのです。
たぶんこれは、すべてのクリエーター、パフォーマーに共通することではないでしょうか。

一発で、答えが出たら、つまらない。
いつまで意地を張れるかわかりませんが、
どんなに辛くても、意固地になることを楽しんで書き続けたいと思うのでした。

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〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
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それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。

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