メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№30「言うは易し、行うは難し」

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№30「言うは易し、行うは難し」

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☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。

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「言うは易し、行うは難しの京都のお寺の掲示板」
  志賀内泰弘

人生で、三度、とてつもなく辛い目に遭ったことがあります。
一度目は、35歳の時。
上司のパワハラに遭って、耐えに耐えたあげく、内臓が爆発するかのように大量出血して生死を彷徨いました。

二度目が、45歳の時。
ほぼ同時に両親が病に倒れて、仕事と看病の両立に疲れ果てた末、心身共に限界となり、会社を辞めました。

そして、三度目が、51歳の時でした。
愛する妻が、末期のがんに罹っていることがわかり、24時間365日、6年間にわたって寄り添い看病介護をしました。
三度目の時には、
「なんでこんなにも辛い思いをしなくてはならないのか。
 神様仏様、どうかもうこれ以上の苦難は勘弁してください」
と、天を仰いでお願いしたことを覚えています。

小説「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズ、
そして、4月8日発売の新刊「「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」(共にPHP文芸文庫)の取材で、しばしば京都の町を歩きます。
寺本門佛立宗「常行寺」の掲示板に、こんな言葉が書かれていました。

「災難は来ぬように祈るのが信心ではない
 どんなことが来ても
 引き受けてゆける力を得るのが
 信心である」

まったく、その通りです。
地震、豪雨、落石、噴火・・・どの自然災害も避けて通ることができません。
さらに、この前のコロナ禍。
いじめや数々のハラスメント、思わぬ病気やケガも同じかもしれません。
でも、
「どうして自分の住んでいるところで災害が起きるんだ。
なぜ、こんな健康に注意した生活を送っているのに病気になるんだ。
神様仏様、何か私が悪い事でもしたというのでしょうか」
と尋ねたくなるのが人情というものです。
この掲示板を見て、つい心の中で、
「お願いくらいさせてくれてもいいじゃないですか」
とぼやいてしまいました。

でも、わかるのです。
確かにその通り。
どんなに真面目に生きていても、避けられない災厄というものがあるのです。
不条理な辛い事、苦しいことに出逢った時、
「引き受けてゆける力」
を、日頃の精進で培うことが大切なのです。
どんなに辛くても、人は乗り越えて聞かなければならない。
明日の光に向けて一歩一歩歩いて行くことがどれほど大切か。

はい、わかっています。
わかっているのですが、言うは易し、行うは難し。
そう簡単にはできやしない。

どうか神様、仏様。
弱音を吐くことくらい、認めてください。
「これ以上の苦しみを与えるのは、どうか御赦しください」
と祈ることくらい、認めて欲しいのです。
 
 だって、だって・・・にんげんだもの。

そんなことを考えつつ、次の小説では、どうやって悩んでいる人を救おうかと思案しています。

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〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
「ちょっといい話」のアーカイブスです。
ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。

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