メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第90回「こんなスゴイ友達を紹介します!「「ココロの授業」で「人として大切な事」を解く~比田井和孝さんと比田井美恵さんご夫婦(第1回)」
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」
第90回「こんなスゴイ友達を紹介します!
「「ココロの授業」で「人として大切な事」を解く
~比田井和孝さんと比田井美恵さんご夫婦(第1回)」
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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○もっとも尊敬し、最も親しく、会うだけでもっとも楽しくなる友人ご夫婦を紹介しましょう。
○長野県の上田情報ビジネス専門学校(通称・ウエジョビ)には、就職対策授業なるものがあります。
多くの人が想像するのは、「企業面接の方法」「面接官の印象をよくする身だしなみ」「自己ピーアール術」などでしょう。
ところが、どっこい。
ウエジョビではちょっと違うのです。
「学生に幸せになって欲しい」
ということを基本に置き、卒業して10年後、20年後に学生が自分たちの力で幸せになれる力を身に付けてもらえるように指導しているのです。
その大原則が、三つの約束です。それは、
「挨拶」
「掃除」
「素直」
こんなことを教える専門学校なんて、ほかでは聞いたことがありません。
○副校長の和孝さんが教える「就職対策授業」を、奥さんである校長の美恵さんが録音し、文章化してメールマガジン配信したところ、これが大人気に。それが、「私が一番受けたいココロの授業」(ごま書房新社)
というタイトルで出版化され、なんと大ベストセラー、いやロングセラーになっています。(ああ、物書きの端くれとしてうらやましいです)
○この本の末尾にある「学生へのメッセージ」の一部を次に紹介させていただきます。
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みなさんは、今まで、親にいろいろとお世話になって学校に通わせてもらっていたわけですが、みなさんこれから社会人になるにあたって、親にちゃんと感謝の気持ちを伝えてほしいなと思うわけです。
親が元気でいるとか、親が働いて学費を出してくれるとか、親が食事を作ってくれるとか・・・もしかしたらみなさんは、それが当たり前だと思っているかもしれませんが、もしも親がいなくなってしまったら・・・と考えてみてください。
自分が今まで、いかに幸せだったかがわかると思います。
(中略)
「あいさつできる家族がいてありがたいなぁ」
「親が産んでくれたおかげで、こうやって友達と遊べるんだ」
「自分の足で歩けるって幸せだ」
・・・そんなふうにすべてのことに感謝して、幸せに気付ける人になってください。
感謝の心、絶対に忘れないでください。
これ、スゴク大事です。
(P200~201より抜粋)
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出逢ってすぐの頃、私が主宰する志賀内人脈塾にも講師でお招きしました。
なかなか講演を聴きに出掛けるのは、お忙しい皆さんはたいへんかもしれません。
その代わりに、私が編集長を務めていた月刊紙「プチ紳士からの手紙」に連載したいただいたエッセイを、シリーズで紹介させていただきます。
今日は、その第1回です。
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比田井美恵・私が一番受けたい「ココロの授業」第1回
~周りの人を幸せにする「ごめんね」~
私が小学校1年生位…ちょうど、乳歯が生え変わっていた頃、一冊の本を読みました。
そこには、
「抜けた歯を枕元において寝ると、夜中にネズミが取りに来て、代わりにプレゼントを置いていってくれる」
という一文が。自分の歯も早く抜けないかと、毎日楽しみにしていたところ、ついに一本抜けたのです。
私は、もちろん枕元に歯を置いてワクワクしながら寝ました。
翌朝、いつもより早く目覚めた私は、枕元を見ました。
ところが、私の歯は置かれたまま。
「…ネズミさん、来てくれなかったんだ…」
…ショックを受けた私は、泣きながら母に言いました。
「昨日、歯を枕元に置いて寝たのに、ネズミさんが来てくれなかった…」
すると、母は言いました。
「そうだったの? ごめんね。お母さん、美恵が歯を置いて寝たなんて知らなかったから、玄関も裏口も、みんな鍵を閉めて寝ちゃったの。
だから、きっと、ネズミさん、入りたくても入れなかったんだと思うよ。
ごめんね、お母さん、悪いことしちゃったね。今夜は、裏口の鍵を開けておくから、もう一度、枕元に置いて寝てみたら?」
私は母の言葉に半分納得し、でも半分は疑ったまま、その日の夜も、枕元に歯を置いて寝ました。
すると翌朝、枕元にプレゼントが置いてあったのです!
「やっぱり、ネズミさんが来てくれるっていうのは本当だったんだ!」
私は、喜び勇んで母にプレゼントを見せに行きました。
「お母さん、見て見て!ネズミさんが来てくれたよ!」
母は、ニコニコして言いました。
「そう~。良かったね。昨日は鍵を開けておいたから、ネズミさんも入って来れたんだね! 良かったね!」
…最近になってこのことを思い出し、母の優しさに、なんだか胸がアツくなります。
もしも、私が母の立場だったら、「ネズミさんが来なかった」と子供から聞いた時、とっさに「ごめんね」なんて言葉が出てくるんでしょうか? …自信ありません。
…というよりも、きっと、思いつかないと思います。
せいぜい、「歯が枕の下に隠れていて、ネズミさん見えなかったんじゃない?」とか、「寝る前に大きな声で『ネズミさん、お願いします』って言った?」とか、とにかく、ネズミか息子のせいにしてしまうと思うのです。
それを自分のせいにして、「ごめんね」と言える母…。
まったく心の準備もない状態で、突然言われたのにもかかわらず、すぐに「ごめんね」と、自分のせいにして、子供を傷つけないように…夢を壊さないようにと温かい言葉をかけてくれた母…。
自分が母親となった今、改めて母の偉大さに頭が下がります。
母の「ごめんね」で、こんな話を思い出しました。
Aさんの家は毎日ケンカばかり。Bさんの家は平和で仲良し。Aさんは不思議に思って、Bさんに聞きました。
「どうしてあなたの家は、そんなに平和なんですか?
ウチは、毎日ケンカばかりですよ」
するとBさんは答えました。
「Aさんの家は、善人が多いんですね。」
…Aさんは、わけがわかりません。そんな時に、Bさんの家の中で何かが割れる音がしました。
「パリーン!」
すると、Bさんの奥さんが言いました。
「私が、置いてあった茶碗を蹴ってしまいました。ごめんなさい」
さらに、Bさんのお姑さんが言いました。
「片付けなかった私が悪いのよ。すまなかったねぇ」
Aさんは、そこで、初めて「あなたの家は善人が多い」の意味がわかりました。
Aさんの家は、みんな「自分が正しい=自分が善人」…つまり、「私は間違っていない」と思うんですね。
だから、きっと、Aさんの家の茶碗が割れたら、Aさんの奥さんは「誰がこんなところに茶碗を置いたの?(私は悪くないのに!)」と言っていたことでしょう。
Bさんの家は、何か問題が起こると「自分が悪い」と、みんなが自分の責任を引き受けあうんです。
…Bさんのような家庭だったら、確かにケンカも起こらないことでしょう。
温かで、穏やかで、和やかで。…そんな家庭に憧れてしまいます。
この話をしてくださった方は、「そんな家庭になるためには、まずは、誰かが始めることが大切です」とおっしゃっていました。
最初はなかなかそんな雰囲気にならなかったとしても、家族の誰か一人がくじけずに、何かあった時に「ごめん、僕が悪かったよ」「僕がこうすればよかった…」と言い続けていると、少しずつ、少しずつ周りの人に広まっていくんです。
だから、誰かが勇気を持って、「ごめんね」を始めなければいけないんですね。
家庭でも、職場でも。
何かもめ事が起こった時に、先に「ごめんね」と言ってしまうと、自分が「負け」のような気がして、なかなか言えない、と言う人がいます。
「ごめんね」に勝ち負けもないとは思うのですが、もしかしたら、先に「ごめんね」を言える人のほうが、人間的な大きさとしては「勝ち」なのかもしれません。
そして、そういう人こそ、「周りの人を幸せにする人」のような気がします。
実は、母は、そんな心を持った人だったのかも…なんて思います。
今度は私の番です。
私が勇気を持って、「ごめんね」を言う番です。
母から教えてもらった、周りの人を幸せにする「ごめんね」…そんな「ごめんね」が自然と言えるような母親になりたい…と思います。
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