メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№24「新刊の校正に追いまくられて、北野天満宮「梅苑」の「梅」ではなく「あるもの」を見逃した話」
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№24
「新刊の校正に追いまくられて、北野天満宮「梅苑」の「梅」ではなく「あるもの」を見逃した話」
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☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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学生時代から、何度も参拝しているのが、北野天満宮です。
ここは、
〇撫でるとご利益があるという牛さん。
〇天神さん」と呼ばれる毎月25日の市。
〇秀吉ゆかりの「長五郎餅」
〇聚楽第の遺構であるお土居の紅葉と、青もみじ。
など、見所やグルメが満載です。
その中でも、なんといっても有名なのが「梅の木」。
境内には1.500本の梅が植えられており、毎年、2月上旬頃から「梅苑」が公開されます。
さて、
ただいま、4月8日発売予定の、
新刊「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」
(PHP研究所)https://www.amazon.co.jp/dp/4569905625
の、校正の真っ最中です。
最初の校正を「初校」と呼びます。
二回目が「再校」。
そして、もう一度、チェックし直すのが、「念校」です。
念には念を入れての「念」です。
たいていの場合、ここでもミスが見つかります。
著者が見つけることもありますが、たいていは編集者さんが見つけてくださいます。
ミスではなくても、
「こうした方が読みやすい」
という、とことん妥協を許さない「視点」が必要になります。
もう何度も何度も、それこそ10回以上読み返しているので、心身共にヘトヘトになっています。
今回は「新作」ということもあり、登場人物も舞台設定もすべてがゼロから始まっているので、よけいに慎重な確認が求められます。
編集者さんは、土日も関係なく「念のため」と読み込んで下さっています。
真夜中に、「ここはどうでしょう」とメールが送信されてきたりするので、
めちゃくちゃ頑張って下さっていることが、ビシビシ心に伝わってきます。
こちらも、手を抜かない、あきらめない、妥協しない、
そういう心構えで、眼精疲労でピントの合わない目をマッサージしながら「もう一度!」と読みなおします。
気が付くと、3月になっていました。
あ~しまった、悔しい~!
毎年、必ず出掛けていた、北野天満宮さんの梅を見逃してしまったのです。
その北野天満宮さんの「梅苑」で、梅ではなく、足元の「ほかのもの」に魅了されて、写真を撮りまくった話を毎日新聞で連載中のコラムに書き、新刊「明日は必ず虹が出る」(PHP研究所)に収めました。
さて、その「ほかのもの」とはいったい何か?
拙著から転載させていただきますので、お楽しみいただけたら幸いです。
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「雑草に魅せられて」
上司のパワハラに遭っていた33から35歳にかけてのことです。
休日にその上司のことを思い出すだけで、吐き気を催したり下痢をするほど、精神的に追い詰められていました。
そんなある日、最寄り駅までの道のりを、うつむき加減でトボトボと歩いていたときのことでした。
「あ〜嫌だなあ。会社へ行きたくないなあ」と思いつつ、信号で立ちどまりました。
すると、足元に紫色のものが目に入りました。
それはスミレでした。
民家の壁とコンクリートの側溝の隙間に、2、3輪の花が咲いていたのです。
私は思わず、「かわいい」と声を発してしゃがみこみました。
こんな街中にスミレが咲いているなんて知りませんでした。
朝日を浴びてキラキラと輝いています。
私の横を、大勢の人が足早に通り過ぎていきました。
「あの人、きっと心の病気なのよ」と、言われているような気がしました。
それでもそこを動くことができません。
美しい花を足元に咲かせるスミレに感動しました。
健気だと思いました。
気づくとその姿を、自分自身と重ね合わせていました。
なんだか元気が湧いてきて、
「俺も小さな存在だけど、へこたれてるわけにはいかんなあ」
と思いました。チョイチョイと人差し指で花びらに触れ、
「行ってきます」
と挨拶をして立ち上がり、再び駅へと向かいました。
その後、スミレを探し、下を向いて歩くようになりました。
すると、他の「雑草」にも目がいきます。
特に春には、歩道や空き地に雑草が芽吹いています。
ナズナ、カラスノエンドウ、キュウリグサ、ノゲシ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ハコベ、ホトケノザ……。
まさしく百花繚乱。
しかし、見向きもされません。
それでも、そんなこととは関係なく咲いているのです。
雑草を観察するうち、自らの生き方を見つめなおすようになりました。
朝起きると、まだ生きていて、目が見えて、耳が聞こえて、歩けるという、それこそ「自らの足元」の当たり前のことに感謝できるようになったのです。
禅の言葉、
「足るを知る」
の境地に、ほんの少しだけですが近づけたのかもしれません。
あるとき、テレビの情報番組でこんな事実を知りました
。四つ葉のクローバーは、幸福のシンボルといわれています。
多くの人は、それを見つけると、「ラッキー!」と大喜びします。
では、どうして四つ葉が生まれるのでしょうか。
それは、人に踏まれたり、濃い肥料がかけられて刺激を受けることで、葉のもとになる生長点が傷ついて、1枚の葉が2枚に分かれるというのです。
それを人間に置き換えてみると……私が今、「幸福だ」と思えるのは、昔、パワハラという苦難に遭ったからかもしれません。
となると、苦難であっても当時の上司に感謝しなくては……。
京都の北野天満宮へ出掛けたときのことです。
梅苑に入るなり驚きました。
梅の木の下に、スミレが群生しているのです。
私は、しゃがみこんでスミレの写真ばかり撮りまくりました。
あの日と同様に、梅の花を見に来ていた参拝者からは、奇異な目で見られていたことでしょう。
でも大声で言いたいのです。
「上ばかり見ないで、たまには下を見ようよ!」と。
幸せは、すぐ足元にあるのかもしれないから。
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「いい話・いい仲間のプラットフォーム」
〇心が疲れたとき、悩んでいるとき、辛くてたまらないとき、
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〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
「ちょっといい話」のアーカイブスです。
ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。
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