岡田政広さんプロフィール
介護のつらさを笑い飛ばす親孝行息子
1962年名古屋市生まれ。
2002年家内を見送り、その翌年母親が乳がんになり戻ってこられないかもしれないと病院で言われる。小学生の娘と息子の子育てと仕事の両立のためにサラリーマンからの独立を決意。2004年有限会社P&T起業。 2014年ラジオ局MID-FMにて「美女と野獣とパソコンおやじ」のサブパーソナリティを務める。このあたりから母親の認知症の症状が見られたので毎日の食事等本格的な介護生活に入る。
※母親の認知症の症状
ワンシーズンの買物
- リンゴ木箱×5箱
- 夏みかん3箱×5回
- 新茶45本
- フリーズドライ味噌汁大量
認知症の行動
- 息子の大学授業料使い込む
- ぐつぐつ煮えた野菜に冷凍肉入れて「食え」
- 定期預金から限度額ギリギリまで借入
- 保険契約多数(大手保険会社と訴訟寸前まで)
「おやじの介護のつぶやき」~つらい介護を笑って乗り切ろう
岡田政広さんは、私のライフラインです。
パソコン作業をしていると、しょっちゅうフリーズしたり、トラブルに巻き込まれます。そんな時、岡田さんに電話かメールを一本!
即座にアドバイスをしてくれたり、遠隔操作で解決してくれます。
時には、30分も経たずに飛んで来てくれることもあります。
スマホも同様。
何か不具合があると、すぐに連絡。
これまた瞬く間に対応してくれます。
岡田さん無しでは、仕事ができないと言っても過言ではありません。
きっと私と同様に、大勢の人たちにとって岡田さんは、電気・水道・ガスと並ぶライフラインなのです。
さて、ある日、岡田政広さんから、
「困ったことになりました」
と話がありました。
「オフクロのことなんです」
「お母さん、どうかされたんですか?」
「冷蔵庫を開けたら、ハムがびっしり詰まっていて」
「・・・?」
「もう買っちゃだめだよ、と言っても、また買って来るんです」
それが、岡田さんのお母さんの認知症の始まりでした。
そして、岡田さんの介護の始まりでもありました。
岡田さんは、当時のことを振り返ってこう言います。
「冷蔵庫に必ず入っていたのが「ハム」と「キュウリ」と「ヨーグルト」です。ハムキュウリは生協で毎週必ず注文するのでほぼ毎日食べないと消費できませんでした。母親に「注文止めてくれ」と言っても「明日食べればいい」と言って聞いてもらえませんでした。おかげで7年間ぐらいはロースハムとキュウリは食べられませんでした」
「ヨーグルトはヤクルトおばさんが毎週3個×3種類持ってきたのを買っていました。自分は食べずに。なのでしばらくヨーグルトも食べられなくなりました。コチラも「買うのを止めてくれ」と言っても「明日食べればいい」と買うのを止めませんでしたのでヤクルトおばさんに「ウチに来ないで下さい」と止めました」
「あと、ご飯ですね。毎日のように3合ずつ炊くので冷蔵庫の中にご飯がいっぱいになった事もありました。コチラは米びつからコメを抜いてご飯を炊けなくしました」
聴いていて、何とも胸が張り裂けそうでした。
岡田さんは、お母さんの介護の様子を、
「おやじの介護のつぶやき」を毎日、ブログに書いて公開することにしました。
お母さんの好きな料理を作って、一緒に食べる様子。
それは、微笑ましくて、「ホント親孝行だなぁ」
と思いました。
しかし、介護のたいへんさは、日々増して行きます。
例えば、失禁です。
ブログでは、何度も何度も、布団を干す写真がアップされました。
それを見ただけで、胸が苦しくなります。
「頑張ってますねぇ」
すると、岡田さんは言います。
「たいへんだけど、辛くても泣いていても仕方がない。だから、介護の辛さを笑って吹き飛ばすんです」
苦笑いしながら。
note「おやじの介護のつぶやき」は、こんなふう始まります。
「ツライ介護は笑と飛ばせ!
介護で大変だった時にいろいろな人から助言を戴きひとつずつ改善し現在に至ります。やっと最近ツライ介護を笑い飛ばせるようになりました。その経験を今現在ツラい方々にお伝えし役に立てて頂きたいとnoteで連載を始めました。読者登録して読んで頂けるとウレシイです。」
そうなんです。
100%心身を注ぎ込み、真剣になり過ぎたら、共倒れです。
私も、両親とカミさんを看取っているので、岡田さんの気持ちは分かります。
岡田さんにも仕事があります。
ギリギリのところで、頑張っていることが、ヒシヒシと伝わってきます。
岡田さんは、お子さんたちの協力も得て、家族みんなで「介護」します。
「今日は、娘が夕食みてくれるから、大丈夫です」
と、夜の勉強会にも顔を出してくれます。
息抜きも介護を続けるために、大切なことだと分かります。
ブログ「おやじの介護のつぶやき」は、単なる岡田さんの「日記」ではありません。
同じように、毎日、介護をしている人たちの「気づき」や「学び」にもなるはずです。
「岡田さんも頑張っているんだから」
という励みにもなるはずです。
プライベートを公開することは、勇気がいります。
でも、「おやじの介護のつぶやき」は、他に類のない、多くの人たちに「生きる勇気」を与えるエネルギーになるブログです。
今、家族の介護をされている方たちに、ご覧いただけたらと願いを込めて、アップさせていただきます。
ここからご覧ください↓
https://note.com/oyazikaigo/n/nfe4ac371ee97