紙パンツで尿が漏れたらパッドを使う
紙パンツで尿が漏れたらパッドを使う
母親の下着を紙パンツに変えてからしばらくは落ち着いた日々が過ごせました。でも、ある朝母親の寝ている部屋がすごいニオイで大変なことになっていたのです。
布の下着を履いている時はおもらししたら自分が気持ち悪いのでちゃんとトイレに行っていたのでしょう。でも、紙パンツってヤツはオシッコを吸収してくれちゃいます。なので「パンツ換えようかー」とワタシが声をかけない限り母親の紙パンツはずーっとオシッコを吸収し続けていたようです。タイミングを逃して換えたパンツがタプタプになり重たくなっていたこともありました。
その限界を超えた時とかパンツがズレた時とかにオシッコは紙パンツの外にモレてしまっていたのでしょう。そうなると臭いは部屋中を縦横無尽に駆け回ります。当然毛布や布団やシーツにもニオイ付くので剥がして交換します。
最初は数日おきだったのですが、だんだんとそれが毎日になってくると「賽の河原の石積み」のような気分になり、ため息の増大につながりました。
このままではメンタルやられると思いいろいろなヒトに聞いて回りましたが納得できる回答は得られないまま悶々としていたところ、デイサービスの所長さんから回答を頂けました。
「このパッド一枚差し上げますからお母さんの紙パンツに着けてみて下さい」
イミが判りませんでした。なんで吸収してくれる紙パンツがあるのに更にパッドを使うのか。
「紙パンツのサイズが合っていないかもしれませんね」
えーーー、そう言われても母親は身長140cmと小柄なのでなにも考えずに一番小さな「Sサイズ」を使っていました。それより小さいサイズ売っていないんですけど・・・。
「はい、だからオシッコが漏れるんです。それを防ぐためにパッドを使うんです」
理屈は判るけどホントにこのパッド一枚でオシッコが漏れるのが防げるんだろうか・・・?半信半疑のまま就寝前の紙パンツにパッドをつけて寝てもらいました。我が家は居間が母親の寝室にもなっております。なので尿臭がすごいことになると居間に居れなくなってしまうのです。
果たして朝、疑念は一気に晴れました。
臭わないんです!おかげさまで布団にもシーツにも漏れていないんです!久しぶりにさわやかな朝を迎えることが出来たんです!
その日ドラッグストアに行き「安心パッド」を買ってきました。これで安心と思った・・・のですが、次の課題が待っていました。