はじめに
「言の葉大賞」と柿本遼平さんのこと
志賀内泰弘
京都に柿本商事株式会社という会社があります。
紙専門の商社です。
京都御所の東側、寺町通りで「紙司柿本」という小売店も経営しています。
偶然ですが、このお店の大ファンで「かばんが重いよ~」と後悔するほど、何度もハガキや便箋を買い込んだことがあります。
(現在はビルの建て替えのために 〒604-8085京都府京都市中京区麩屋町通三条上ル下白山町310番地 にて仮店舗で営業中)
さて、柿本商事さんではCSRの一環として、2010年から「恋文大賞」というコンテストを始められ「心温まる言葉、心にぐっと響く言葉、そのような伝えたい思いを、紙にしたためご応募ください」と全国に呼び掛けられました。
http://koibumi-kakimoto.jp/about/index.html
その後、2015年に一般社団法人言の葉協会を設立し、名前を「言の葉大賞」と替え、年々、応募数が増加しています。
どの受賞作も心に響く感動作品ですが、勝手ながら、その受賞作の中から志賀内が選ばせていただき、みなさんに紹介させていただきます。
志賀内さんと柿本遼平のつながり
柿本遼平
今から約10年前、毎年開催している作文コンクール KYOTOKAKIMOTO「恋文大賞®」(言の葉大賞®)の受賞作品集「心の手紙を届けたい」を松下幸之助さんの意志をついで創設されたPHP研究所より発刊しました。当時、局長をされていた櫛原さんに京都市役所にて、元瀬戸市教育委員会に勤められていた渡辺先生をご紹介いただきました。渡辺先生は、私たちのコンクールに関する取り組みを聞いていただき、すぐに「愛知県に素晴らしい作家先生がいらっしゃるので紹介したい人がいます!!」と仰られ、後日その先生と連絡を取らせていただいたことが、志賀内さんとの始まりでした。
初めての出会いは弊社本社である和紙のショップ&ショールーム「紙司柿本」でした。
店舗へお越しいただき、第一声に「こんな沢山の紙が並んでいるのは初めて見ました」と仰り、そして「私のような者がこのような上質な紙を使っていいのでしょうか」と話されていたのが非常に印象的でした。そのように申されながらも、京都 黒谷の手漉き便箋と封筒を手に取っていただいたのは昨日の様に記憶に残っています。
直接お会いし、コンクールの話をしたところ、毎年「受賞者決定後に連絡をください、
「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動の月刊紙「プチ紳士からの手紙」において言の葉大賞の受賞作品を掲載します」というお声をいただき、私は何と心の広い方だろうと感銘を受けておりました。
志賀内さんは京都という歴史、文化、街並み、そして人とのつながりに大変興味をお持ちで、ご自身でも直接足を運び学ばれ、その経験を活かして執筆活動をされている。
志賀内さんとの繋がりが今でも続いているのは、お人柄の良さと京都へお越しの際にご連絡をいただけるからです。
これからも素晴らしい作品を世に届けていただき、また上洛の際は一緒に時間を過ごせるのを楽しみにしています^^。
入選作品集がお求めになれます
「「ありがとう」の思いを伝えたい。」
「恋文大賞」編集委員会【編】京都柿本書房
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