メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第93回「こんなスゴイ友達を紹介します!「「ココロの授業」で「人として大切な事」を解く~比田井和孝さんと比田井美恵さんご夫婦(第4回)」
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第93回「こんなスゴイ友達を紹介します!
「「ココロの授業」で「人として大切な事」を解く~比田井和孝さんと比田井美恵さんご夫婦(第4回)」
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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長野県の上田情報ビジネス専門学校(通称・ウエジョビ)では、副校長の和孝さんが教える「就職対策授業」を、奥さんである校長の美恵さんが録音し、文章化してメールマガジン配信したところ、これが大人気に。
それが、「私が一番受けたいココロの授業」(ごま書房新社)というタイトルで出版化され、なんと大ベストセラー、いやロングセラーになっています。
私が編集長を務めていた月刊紙「プチ紳士からの手紙」に連載していただいたエッセイを、シリーズで紹介します。
今日は、その第4回です。
(なお、原稿は、2010年当時に発表されたものです)
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比田井美恵・私が一番受けたい「ココロの授業」第4回
「人はいつからでも生まれ変われる
~二十三歳の青年からの手紙~」
今年の三月、私達の二冊目の本、「私が一番受けたいココロの授業講演編~与える者は与えられる~」(比田井和孝・美恵著 ごま書房新社)が出版されました。
この本は、「『良いものを与えれば良いものが、悪いものを与えれば悪いものが返ってくる』という『与える者は与えられる』の法則をテーマに、『人の役に立とう、人を喜ばせよう』と『与える心』を持って行動すると、逆に自分がいろいろなものを与えられ、自分自身も変わることができる。」とお話した講演の実録です。
先日、この本を読んだ方からの感想が届きました。
すべての話が心に響いて、この本が僕の宝物になりました。
僕は今、留置所の中にいます。僕は、小さい頃からずっと、両親が嫌いでした。
父は仕事が忙しくて、顔を合わせても「おかえり」って交わすだけ。
母は弟の看病で病院に行ってばかりで、祖母に育ててもらいました。
いつも父や母からは「長男なんだから」とか「勉強しなさい!」と言われ、いつの間にか嘘をついて機嫌をとり、顔色ばかり気にするようになりました。
自分では父や母が大変なのもわかっていて、迷惑かけないようにと思っていたのですが、運動会などで、他の家族が見に来て、一緒にお弁当を食べている姿をみると、悲しく思っていました。
「俺の気持なんかわかるはずがない。…誰にも何も言えない」友達も仲良くなってしまう前につきはなすようにしていた自分がいました。
そんな中でも彼女ができて結婚。
子供が生まれました。
でもうまくいかずに別れてしまいました。
子供にも会うことができずに罪を犯しました。
逮捕されてすぐに母が涙を流して面会に来たのですが、「金入れて」などという言葉しか出ませんでした。
自分が父親になって、親がどういう思いなのか、どれだけ大変なことかわかっているのに…。素直になれない…。そんな自分が嫌いで、考えることは「死にたい」「ラクになりたい」。
留置所でも看守の人に毎日のように迷惑ばかりかけていて…。
そんなときに、母の手紙、そして、この本が届きました。
手紙には、「一郎(仮名)、お誕生日おめでとう。 お母さんも頑張るからね。頑張れパパ!」と書いてありました。
自分でも忘れていた二十三歳の誕生日。
すごく嬉しかった。
そして、手紙の最後に「一郎の大切なこと。一郎を幸せにしてくれる本」と書かれていました。
初めて本を読んで泣きました。本の中には、母がマーカーペンでチェックしてあって、すごく感動しました。
そして、初めて母に「ありがとう。ごめんね」という手紙を出しました。
手紙には、今までお父さんやお母さんの事をどう思っていたのかなどを素直に書きました。
すると、今までと違う気持ちになりました。
今、罪を犯して留置所の中にいるのに、気持ちが楽になり、すべてにおいて感謝しています。
罪を償って出る時が楽しみです。
「与える者は与えられる」…本当にその通りだと思います。
僕は、人に迷惑をかけたのだから逮捕された。
これからは「人を幸せにする生き方の日本一」を目指します。
僕が、「今、出所したら、何がしたい?」という質問をされたら…迷うことなく「比田井先生の講演会に行きたい!」と答えるでしょう。
先生には、今、自分に必要なこと、生き方を教えてもらいました。
本当にありがとうございます。
なんか、嬉しくて嬉しくて、手紙まで書いてしまいました。
僕も先生に負けないよう、自分の信じる道を行きます。
そのために今できることをします。
必ず会いに行きます。
本当にありがとうございます。
私は本当に感動してしまいました。
もちろん、「私達の本を読んでくれて嬉しかった」というのもありますが、それ以上に「人は、こんなにも変わるものなんだ」ということに感動したのです。
罪を犯し、「死にたい」とばかり言っていた彼が、すべてのことに感謝し、「人を幸せにする生き方の日本一を目指す」と言うようになったのです。
彼の中で「生きる目的」ができたのでしょう。
私は、彼の心がこんなにも変わったのは、お母さんの力が大きかったと思っています。
私達の本もきっかけにはなったかもしれませんが、お母さんが、「一郎を幸せにしてくれる本」と手紙に書き、そして、本にマーカーでチェックをしたからこそ、お母さんの思いが彼に届いたのではないでしょうか。
彼は、私達の言葉の奥に、お母さんの思い、お母さんの愛情、今までのお母さんの苦労など、様々なものを感じたのでしょう。
だからこそ、心に響いたのだと思います。
そして本を読んだ後、彼はお母さんに手紙を書きました。
彼は、ちゃんと素直な心を持っていたんですね。
今まで意地を張って、自分の気持ちを表せずにいた彼が、留置所という状況の中で、やっとお母さんの愛情をまっすぐな心で受け止め、行動を起こすことができたのです。
そして、そんな思いで行動したからこそ、素直な気持ちを全部手紙に書くことができ、心が楽になり、変わることができたのでしょう。
お母さんの深い愛情と、彼の素直さ…それが彼を生まれ変わらせたのだと思います。
世の中には、普通に学校に通い、普通に働いていながら、「私は不幸だ…」「俺はツイていない」と、不満ばかり言う人もいるようですが、彼は留置所の中にいながら、「出るのが楽しみで楽しみで仕方がない」と言っています。
留置所の中でも「幸せ」を感じているのです。
「幸せ」に、その人のいる環境も、その人の状況も関係ないんですね。…考え方ひとつなんですね。
そして、彼は、「人を幸せにする生き方の日本一」を目指すと言っています。
彼が罪を償った後は、新しい人生のスタートです。
まだ二十三歳。まだまだこれからです。
生まれ変わった彼の、今後の人生が楽しみです。
さて、一郎さんからの手紙に感動した私達は、早速、「あなたが書いてくれた手紙は、私達の宝物になりました」と手紙を書きました。
そして、彼にぜひ読んでほしいと思った本と一緒にお送りしました。
「鏡の法則」(著・野口嘉則 総合法令出版)、「君と会えたから…」(著・喜多川泰 ディスカバー21)、「私が一番受けたいココロの授業」(私達の一作目の本。ごま書房出版)の三冊です。
すると、また彼から手紙が届いたのです。
「百九十二番、荷物が届いたよ」と看守の人に言われ、見てびっくり!
「…わ~ん!」今日はこれから公判で、気持ちがどんよりしていて、「与える者は与えられる」を読みながら、「俺は変わる。変わるチャンスを与えられた。今だ!」などと言っていた時でした。
荷物をあけると本が出てきてビックリ!さらに手紙が出てきて、読みながら、「俺の書いた手紙が宝物?」「会うのが楽しみ?」「信じられない。夢だ。わ~ん!」…こんな感じで泣き崩れました。
実はあの後、母にお願いして「ココロの授業」と「鏡の法則」を差し入れしてもらっていたんです。
そして、本に書いてあった「役割」について、「俺の役割…う~ん…」と毎日考えながら、答えがでたら、報告の手紙を出そうと思っていました。
「人の役に立つこと」について考えて、「今、自分が与えられている事」「過去の事」を一冊の本にしたいと思いました。
今、この留置所には十五人ほどの人がいます。
みんな後悔しています。
僕はそんな人たちのために、しっかりとした人間になって、罪を犯してしまった代表として、二度と同じ事をしないように本を書いて…俺の夢は警察署の留置所、刑務所に自分の本を置いてもらうことです。
あと、一生懸命に働きたい! 仕事がしたい! それで、父や母が亡くなったとき、自分のお金で葬式して、戒名つけて、お墓に入れてあげたいって思っています。
「一郎が心配…」よりも、「一郎、育ててよかった」「産んでよかった」って天国に行ってもらえたらって思っています。
「君と会えたから…」にはサインが書いてありました。
この本は先生にとって宝物ですよね? 直筆ですよね。僕も宝物をあげます。
もらって下さい。手紙を書いた後に届いた母からの手紙です。
留置所の中ですから、何か贈りたいと思っても、何もないはずです。
それでも彼は「何か送りたい! それも自分の宝物を!」…と、一生懸命考えて、手元にあった、大事なお母さんからの手紙を送ってくれたのです。
「一郎へ …本を読んで、素直という言葉、一郎に一番必要だと思いました。
○○さん(お世話になった刑事さん)には、会うことができませんでした。
一郎がお世話になったと思うなら、出てから一番にお礼に行きなさい。
一郎の事、とても考えてくれていて、有難かったですね。しっかりした人間になることが○○さんへの恩返しです。
松田一郎(仮名)という人間をもっと大事にしなさい。
そして、松田一郎は悪い事をしたけど、二度と同じ失敗をしないよう、心に誓って下さいね。
これからが、一郎自身の戦いです。お金(保釈金)を出して助けてあげる事はできませんが、今までの一郎の生き方をよく考えさせられる、いい時間を神様からもらったと感謝して生活してください。お母さんは応援していますから、いつも…。
心の中で、おばあちゃんに手を合わせることも忘れずにいて下さい。
花ちゃん(仮名)にも感謝して生活してください。
彼女は一生懸命、子どもを育ててくれてると思うから・・・。
最後に、お父さん…苦労しています。一人頑張っています。いや、姉ちゃんも、次郎(仮名)も頑張っていますョ。
一郎も頑張っていると信じています。体に気をつけてね」
この手紙を読んで、また涙が出てきました。
そして、「一郎さんは大丈夫!」と思いました。
息子が留置所に入っているのに、「生き方を考えさせられる、いい時間を神様からもらった」なんて、なかなか言えないと思うのです。
本当に息子さんの将来を思っているからこその言葉だと思うのです。
そして、たくさんの方への感謝の気持ちにあふれている手紙…こんなお母さんが育てた一郎さんは、必ず立ち直ってくれると確信しています。
人間の心は弱いものです。時には心が曲がってしまい、悪い事をしてしまったりすることがあるかもしれません。
でも、根っこの部分は、やっぱり親の「あり方」だと思うのです。
親の「あり方」や「生き方」がまっすぐならば…子供に、心からの愛情を注いでいれば、必ず子供は自分で気付いて、まっすぐな生き方ができるようになると思うのです。
まさに、一郎さんにとっては、この時間は「神様の贈り物」なんだと思います。生まれ変わった彼の、今後が楽しみです。
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