水谷もりひとさんと松田くるみさんプロフィール

とんでもなく苦労人なのに苦労を顔に見せない夫婦

志賀内泰弘

日本講演新聞のこと(その1)~出逢い~

 たしか2005年の事だったと思います。
 親友の柴原薫さんから手紙が届きました。
 「三重県の尾鷲の会で、松田くるみさんという人に会いました。こんな新聞を発行しているそうです。とてもいいので、きっと貴殿と相性が合うのではと思い同封します」
 その新聞とは、
 「みやざき中央新聞」
でした。
「宮崎に住んでいないからわかりませんよ」
という声が聞こえてきそうです。でも、実は、この新聞、宮崎に本社があり、「みやざき」という名前もついていながら、なんと読者の半分が県外にいるという不思議な新聞社でした。
 知る人ぞ知る、隠れた人気新聞でした。
 内容は、著名人の講演録。なかなか、仕事や家庭の都合で講演に出掛けられないことが多いのですが、これを読むと家に居ても毎週、講演の内容を知ることができるのです。
 それまでに取り上げた著名人は、こんなにも早々たる方たちでした。

慶応大学教授 金子 勝、元ニュースキャスター 露木 茂、ロッテ元監督 金田正一、元ロッキード事件検事 堀田 力、精神科医 なだいなだ、登山家 野口 健、衆議院議員 元メダリスト 橋本聖子、聖路加病院院長 日野原重明、元内閣官房参与 中山恭子、日本お笑い学会副会長 昇 幹夫、講談師 神田 紅、俳優 渡辺文雄、コピーライター 糸井重里、日本バレーボール協会理事長 松平 康隆、コリアレポート編集長 辺 真一、早稲田大学教授 加藤諦三、クレヨンハウス主宰 落合恵子、衆議院議員 保坂展人、作家 灰谷健次郎、100人の村の訳者 池田香代子、吉本興業会長 中邨秀雄、東海大学教授 山下泰裕、弁護士 中坊公平、『脳内革命』著者 春山茂雄、数学者 秋山 仁、タレント ダニエル・カール、ジャーナリスト 島 信彦、千葉大学教授 多胡 輝、ノーベル賞物理学者 江崎 玲於奈、衆議院議員(早稲田商店街会長) 安井潤一郎、マラソン監督 小出義雄、カバゴン先生 阿部 進、夜回り先生 水谷 修、音楽プロデューサー白鳳大学教授 山本コータロー、落語家(末期がん患者) 笑福亭小松、作家 神渡良平、銀河高原ビール社長 中村 功、地球村代表 高木義之、相田みつを記念館長 相田一人

 などなど数々。

 早速、定期購読を申し込みました。
 社長(当時)の松田くるみさんに訊きにくい事をズバリと尋ねると、発行部数はまだ多いとは言えませんでした。

 「これは多くの人に読んでもらいたい!」
 心に火が点きました。
 そこで、私が発行している「ひとり新聞」(手作りのニュースレター「徒然草子」)で、見本紙を同封して紹介させていただきました。
 すると、
 「知らなかった。私もすぐに購読申込しました」
という友人・知人のから数多く連絡がありました。
 びっくりしたことが・・・。
 イエローハットの鍵山秀三郎相談役から「いい新聞を教えていただき、ありがとうございます。すぐに申込みました」というお礼状が届いたのです。

 その後、「みやざき中央新聞」は、「日本講演新聞」と名を改めました。
 編集長(当時)で、松田くるみさんのご主人の水谷もりひとさんの社説が大好評で、
 「日本一心を揺るがす新聞の社説」(ごま書房新社)という一冊の本に編まれて、ベストセラーになりました。
 このタイトルは当初、私が「帯のキャッチコピー」として考えたものです(自慢、自慢!)。
 また、お二人に招いていただき、宮崎で講演もさせていただきました。

 「いい人・いい話のフェス」では、以前、私が編集長を務めていた月刊紙「プチ紳士からの手紙」に、水谷もりひとさんが書きおろして下さった「至高のエッセイ」を、アップさせていただきます。

ジーンと来るもの。
う~んと考えさせられるもの。
しみじみとするもの。
バラエティに富んだ「いい話」ばかりです。
どうぞ、お愉しみください。