中井俊已さんプロフィール

365日、人を励まし、幸せへと導く心の伝道師

作家・教育評論家(2005年~)
平安女学院大学文化創造センター客員教授(2015年~)

【作家として】 皆さんに喜んでいただけるような本を一冊でも多く書いていきたいと思っています。

【教育評論家として】 未来を担う子どもたちへの教育が少しでも良くなるような提言をしていきたいと思っています。

自己紹介

長崎大学教育学部卒業後、 私立小・中学校に23年間勤務し、日々、小学1年生から中学3年生の子どもたちと接してきました。

「長崎新聞」でのエッセー連載を機に、執筆・講演活動などを始め、2005年4月から作家・教育評論家になりました。

おかげさまで、『ラッキー!』『ハッピー!』『元気がでる魔法の口ぐせ』などがベストセラーとなり、講演活動も全国に広がってきています。

ただいま、日本での著書は約70冊。
海外で出版された著書も多数。

ちなみに大学在学中に、ローマにて、聖ヨハネ・パウロ二世教皇よりカトリックの受洗をし、『マザー・テレサ愛の花束』などの著書もあります。

メルマガ「心の糧・きっとよくなる!いい言葉」を毎週発行して、わたしたちが幸せになれるメッセージをお伝えしようとがんばっています。

夢は、読んでくださる人が元気で幸せになれる本を1冊でも多く書いていくことです。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

おもな著書

『ラッキー!』(PHP研究所)
『ハッピー!』(PHP研究所)
『オッケー!』(PHP研究所)
『元気がでる魔法の口ぐせ』(PHP研究所)
『マザー・テレサ愛の花束』(PHP研究所)
『マザーテレサ 愛と祈りをこめて』(PHP研究所)
『もしも天国のマザー・テレサが君のそばにいたら』(PHP研究所)
『子どもの「いいところ」を伸ばすほめ言葉ブック』(PHP研究所)
『幸せに気づく』(PHP研究所)
『きっと、だいじょうぶ。』(PHP研究所)
『ハッピーになろうよ。』(PHP研究所)
『ヨハネ・パウロ二世 愛と勇気の言葉』(PHP研究所)
『感謝の習慣がいい人生をつくる』(PHP研究所)
『奇跡を呼ぶ天使の贈り物』(PHP研究所)
『ねこ天使とおかしの国に行こう!』(PHP研究所)
『幸せをみつける魔法の言葉』(PHP研究所)
『運がひらける魔法の言葉』(PHP研究所)
『男の子って、どうしたら勉強するの?』(学研)
『女の子って、勉強で人生が変わるんだ!』(学研)
『男女別学で子どもは伸びる!』(学研)
『なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか』(学研)
『思いやりを育てるしつけ51のヒント』(学陽書房)
『子どもを伸ばすほめ方叱り方51のヒント』 (学陽書房)
『学力も人間力も伸ばす子育て51のヒント』(学陽書房)
『男の子のやる気を引き出し魔法のスイッチ』(学陽書房)
『きっと勇気がわいてくる魔法の言葉 全3巻』(汐文社)
『こころを育てる魔法の言葉 全3巻』(汐文社)
『アーティストがうたう魔法の言葉 全3巻』(汐文社)
『永井隆 平和を祈り愛に生きた医師』(童心社)
『あしたからの仕事が楽しくなる小さな習慣』(明日香出版)
『平和の使徒 ヨハネ・パウロ二世』(ドン・ボスコ社)
『恵みを受けとめるヒント』(ドン・ボスコ社)
『クリスマスのうたものがたり』(ドン・ボスコ社)
『1945年のクリスマス ながさきアンジェラスのかね』(ドン・ボスコ社)
『イラッとしたとき やさしい気持ちになれる本』(成美堂出版)
『読むだけで「人生がうまくいく」48の物語』(成美堂出版)
『もうひとりのはかせ』(新教出版社)
『聖ホセマリア・エスクリバー 天と地をつなぐ道』(ドン・ボスコ社)など

その他、エッセー・児童書・絵本など多数。(→著書一覧

志賀内泰弘

尊敬する中井俊已さんのこと

友人である作家の中井俊已さんは、敬虔なクリスチャンです。
著作には、『マザーテレサ 愛と祈りをこめて』『元気がでる魔法の口ぐせ』(共にPHP研究所)など、多くのベストセラーがあります。

まだ出逢って間もない頃のこと。
「いつも同じスーツを着ていますが、相当印税がもらえているはずなのに、新しいものを買わないのですか」
と尋ねると、こう答えられました。
「収入のほとんどを教会へ寄付しています。
特にファッションに興味があるわけではないので、
生活に困らない程度のお金が手元にあれば充分なのです」

そう言えば・・・。
いつも遠方の講演などの出張では、必ず飛行機の「早割」を利用されています。
ホテルもリーズナブル。
とても真似できない、尊敬する友人です。

その中井さんから教えてもらった
大好きな話があります。
ついつい心に感謝が足りなくなったとき、
この話を思い出しては、反省します。

「天使と乞食の話」

いつもよく働く靴屋のもとへ、あるとき、天使が現われました。
乞食の姿になって・・・。

靴屋は乞食の姿を見ると、うんざりしたように言いました。

「おまえが何をしにきたかわかるさ。
 しかしね、私は朝から晩まで働いているのに、
 家族を養っていく金にも困っている身分だ。
 ワシは何も持ってないよ。
 ワシの持っているものは二束三文のガラクタばかりだ」

そして、嘆くように、こうつぶやくのでした。
「みんなそうだ、こんなワシに何かをくれ、くれと言う。
 そして、いままで、ワシに何かをくれた人など、いやしない・・」

乞食は、その言葉を聞くと答えました。
「じゃあ、わたしがあなたに何かをあげましょう。
 お金にこまっているのならお金をあげましょうか。
 いくらほしいのですか。言ってください」

靴屋は、面白いジュークだと思い、笑って答えました。
「ああ、そうだね。じゃ、100万円くれるかい」

「そうですか、では、100万円差し上げましょう。
 ただし、条件が1つあります。
 100万円の代わりにあなたの足をわたしにください」

「何!? 冗談じゃない!
 この足がなければ、立つことも歩くこともできやしないんだ。
 やなこった、たった100万円で足を売れるもんか」

「わかりました。では、1000万円あげます。
 ただし、条件が1つあります
 1000万円の代わりに、あなたの腕をわたしにください」

「1000万円・・・!?
 この右腕がなければ、仕事もできなくなるし、可愛い子どもたちの頭も
 なでてやれなくなる。
 つまらんことを言うな。1000万円で、この腕売れるか!」

「そうですか、じゃあ、1億円あげましょう。
 その代わり、あなたの目をください」

「1億円・・・!?
 この目がなければ、この世界の素晴らしい景色も、女房や子どもたちの顔も
 見ることができなくなる。
 駄目だ、駄目だ、1億円でこの目が売れるか!」

 

すると、乞食は言いました。
「そうですか。あなたはさっき、何も持っていないと言ってましたけれど、
 本当は、お金には代えられない価値あるものを
 いくつも持っているんですね。
 しかも、それらは全部もらったものでしょう・・・」

 

靴屋は何も答えることができず、しばらく目を閉じ、考えこみました。
そして、深くうなずくと、心にあたたかな風が吹いたように感じました。

乞食の姿は、どこにもありませんでした。

明日も、心に感謝を抱いて。
ありがとう。
今、目の前にあるすべてのことに。