ワシカネ無いでよ
長男が大学3年生の秋でした。大学から後期の学費振込用紙が来ました。
私の子供は高校から進学する際に専門学校に進むものだと思っていたら「大学に進学したい」と。そして母親は「ワシが学費払ってやるから(大学に)行かせてやれ」と言ったので、とりあえず頼って大学に入りました。
「学費の振込用紙来たよ」と母親に渡すと
「ワシカネナイ」
え、いまなんて言った?
「ツカッテマッタデカネナイ」
学費どうするんだよ?
「ホンナモンツカッテマッタデシャアナイガヤ」
「ワシダッテカネツカイタイガヤ」
「オマエノムスコダカラオマエガハラエバイイガヤ」
「チョットツカッタダケダガヤ」
理解できない理由を「ガヤガヤガヤガヤ」と連発されてもいかんともしがたいので学費は私が払いました。でも、これが始まりではなく、考えてみればもうすでに認知症による症状があったコトに気がつくべきでした。
息子の大学の学費が払えなかったということは生活費もどうなっているかわからないと思ったので通帳を取り上げました。案の定オカネは全く残っておりません。空の通帳を見ながらため息ついていたとき銀行から電話が入りました。
「すみません。岡田喜久子さまご本人が店頭にお見えになって『ワシ通帳無くしたでもういっぺん作ってちょ』とおっしゃっているのですが・・・・」
そういう知恵は働くんだよねぇ・・・。。