7「どんな人でも、多かれ少なかれ障害を持っているんです」養老孟司

 2005年長野でスペシャルオリンピック冬季大会が行われました。知的発達障害のある人達のスポーツの世界大会です。

 そのイベントの一つに関わった養老孟司さんが、新聞のインタビューにこう答えていました。「多くの人は、言葉ができないことを障害だと思っています。でも、どんな人でも多かれ少なかれ障害を持っているんです。例えば、数学の先生から見れば、数学ができない人は、“障害者”かもしれない。」と。

 身体のどこかに障害を持つ人のことを、自分とは別の次元で見るのではなく、「誰もが得意、不得意がある」くらいの気持ちで考えることができたら、住み良い世の中になるでしょう。