メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№20新刊発売決定!「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」(PHP文芸文庫)~ほっこりぽかぽかのハートフルストーリー~ 

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№20
新刊発売決定!「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」(PHP文芸文庫)
~ほっこりぽかぽかのハートフルストーリー~ 

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☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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「Nさんの「一言」のおかげで、くじけず書き続けて来られました」
 
2026年4月8日。
新刊が発売になります。

ただいま、必死に最後の追い込みで校正中。
まだ「仮」タイトルで、
表紙カバーも出来上がっていませんが、
アマゾンにもアップになりました。
「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」(PHP文芸文庫)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569905625

安倍晴明の末裔で、頭脳明晰、容姿端麗・・・にもかかわらず、
人の気持ちが理解できず、一人しか友達のいない(?)女性エリート銀行員が主役です。

舞台は、一条戻橋にある大正ロマン風のレトロな元古書店のカフェ。
拙著「京都祇園もも吉庵のあまから帖」(全10巻)と同様に、
このカフェで、晴子と取り巻きのユニークな面々がさまざまな悩み事を解決する、ほっこりぽかぽかのハートフルストーリーです。

たぶんですが、
発売日の4月8日には、全国の大型書店さんの文庫コーナーに、
平積みになると思います。
そう、たぶん、きっと、う~んどうかなぁ・・・だといいなぁ。

50冊近く本を書いてきましたが、
いまだに、書店さんに並べていただける自信がありません。
前作の「京都祇園もも吉庵」が売れているので、置いて下さる可能性が高い。
でも、必ずとは言い切れない。
版元の営業さんが、一生懸命に取次店や書店さんに売り込んで下さるので、たぶん、平積みになる書店さんが多いと信じています。
なにしろ、並ばないと売れないのですから、ただ祈るばかりです。

しかし、
本というものは、たとえ出版しても書店さんに並ぶこと自体が極めて難しいということを経験から知っています。
仮に、並んだとしても、棚に一冊きり。
「平積み」や「面出し」なんて、ほぼ奇跡に近いのです。
 
あれは、2000年(平成12年)3月のことでした。
私は、念願だった初めての本を出版することができ、天にも昇る気分でした。

それは、
「いい話 こころに一滴たちまちさわやか」(JDC)
という本でした。
「本を出したい」という夢がかなったものの、
初めての著作であり、まったくの無名人の本が売れるわけがありません。
当時、全国の書店数は約2万1千店(現在は1万店強)。
初版は、3千部。
そして、一年間に日本国内で出版される本の数は、7万点と言われているのですから、単純に計算しても並ぶはずがないのです。

ましてや、平積みとなると、浅田次郎さん、宮部みゆきさん、東野圭吾さんなど大ベストセラー作家さんの本を置くだけで精一杯。
それはそうですよね。
商いなのですから、売れると確信できる本しか並べません。

そこで、私は地元の書店さんに、「この本を置いてください」と頼んで回ることにしました。
まずは、馴染の書店チェーンの地下街のお店を訪ねました。
恐る恐る「店長さんはいらっしゃいますか?」と訊き、カバンから本を取り出します。
開口一番、こう言われました。
「うちは、自費出版の本は置きません」
「いえいえ、自費出版ではないです」
そう答えつつ、声に元気が無くなりました。
というのも、初版3千部のうち、千部を著者が買い取るという条件で、出版してもらったからです。
いわゆる「準・自費出版」とか「共同出版」と呼ばれているものです。

「実は、新聞のコラムで紹介していただけることになっていまして・・・」と言うと、店長さんは困り顔で、
「もし、本当に掲載されたら考えてみるわ」
と言い、奥に戻って行かれました。
前日、新聞社さんから電話があり、「コラムにあなたの本を取り上げたい」と言われていたことは事実でしたが、掲載される保証はありません。
こうして、何店舗も周り断られ続けました。

「こんなのいらん!」と言ったかと思うと、本を投げ捨てるように突き返されたお店もありました。
私は、初めての本を出したという喜びから、奈落の底に突き落とされた気持ちになっていました。

でも、今だからわかります。
私の行為は、書店さんにとってみれば、迷惑だったのです。
売れる見込みのない本をセールスされても困ります。
書店の棚には限りがある。
それなら誰でもベストセラー作家の本を置きますよね。
また、アポもなく、突然やって来たら営業の邪魔になります。
相手の立場に立ってみたら、当然のことでしょう。

しばらくして、新聞のコラムに私の本が紹介されました。
ものすごく嬉しかった!
その勢いで、またまた新聞のコピーを持って、再び書店さんを回りました。
それでも、置いてもらえませんでした。
私は、教えを乞おうと思い、
「なぜ、置いていただけないのか、理由を教えていただけますか?」
と尋ねました。すると、
「その理由をあなたに話す必要はない」
と冷たく言われてしまいました。
「そこまで言わなくてもいいのに・・・」と泣きたくなりました。
悔しくて、悔しくてたまらない。
帰り道に、ケータイで友達に電話をして愚痴を言ってしまいました。

するとその友人は、言いました。
「何を行ってるんだ! お前の本は読ませてもらったよ。
ものすごくいい本だ。なにもガッカリする必要はない。
いつの日か、向こうから『志賀内さんの本を置かせて下さい』と言われるような本を書けばいい。
そういう人間になればいい」

私は、恥ずかしくなりました。
そうなのです。
置いてもらえないのは、自分が無名だからです。
それは自分の責任です。
それを棚にあげて、扱ってくれない書店さんを恨んでいる。
顔から火が出るほど、恥ずかしくなりました。

そんな中でも、たった一店舗、私を暖かく迎えてくれたお店がありました。
三省堂書店・名古屋高島屋店さんです。
名古屋で最も大きな書店さんです。
男性店員のNさんは、私の名刺を恭しく受け取り、
「へえ~サラリーマンをしながら、すごいですね。デビューおめでとうございます。
地元の作家さんは応援しなくてはいけないので、50冊注文させていただきます」
「え?!」
何かの間違いじゃないのか。
私は、初めて厚遇されたことで、反対に戸惑ってしまいました。
その数日後のことです。

再び、Nさんにお礼に訪ねると、こう言われました。
「よく売れていますよ!本当に新聞のコラムに掲載されましたね。
朝、起きて朝刊を開いてびっくりしました。
『昨日来たあの人の本だ!』と。
これは売れると判断し、取次店を通すと時間がかかるので、直接、出版社に電話をして追加でもう50冊送ってもらいました」

その機転のおかげで、売れに売れました。
続けて、瞬く間に3回、重版がかりました。
そんな中、Nさんは、大阪、東京と転勤の先々のお店で、私の本を応援してくれました。
そして、ある日のことです
東京へNさんを訪ねた際に、こう言われました。
「私の夢は、志賀内さんの本をベストセラーにすることです」
感激しました。
泣けてきました。
そんなに私のことを思っていて下さったとは。

帰りの新幹線で心に誓いました。
「Nさんの応援に応えたい。必ず、ベストセラーを出すぞ!」と。

「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」(PHP文芸文庫)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569905625

の予約が始まりました。
 
「あの日」のNさんの「一言」のおかげで、くじけず書き続けて来られました。
Nさんの期待に応えたい。
アイデアが涌かなくて悶える時、Nさんの顔を思い浮かべます。
そうして、コツコツやってきました。

書店さんに並ぶかどうか、わかりません。
「平積み」「面出し」で並ぶといいなあ。
心から祈るばかりです。

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それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。

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