メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№22「新作小説発売記念「出版裏話」~文章は書きあげてもすぐに推敲してはいけない。充分に『寝かせる』ことが良い原稿にする絶対条件」

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№22
 「新作小説発売記念「出版裏話」~文章は書きあげてもすぐに推敲してはいけない。充分に『寝かせる』ことが良い原稿にする絶対条件」
 
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☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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おかげさまで、
2026年4月8日発売予定の
「京都一条戻橋 晴子のブックカフェ」(PHP文芸文庫)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569905625
は、大勢のみなさんに予約をしていただいています。

本当に、ありがとうございます。
自分で言うのもおこがましいのですが、
「面白い!」
作品になりました。

さて、ギリギリまだ最後の校正の最中ですが、
今日は、その前段階の「推敲」のお話をさせていただきます。

「校正」は、脱稿(本を書き上げること)した後、
印刷をする前に、内容、誤字脱字などをチェックするために組んだ版のことです。それを「ゲラ」といいます。

「推敲」は、編集者さんに送る前に、著者として読み返して誤字脱字を正すのはもちろんのこと、もっと良い文章にすべくブラッシュアップする作業のことです。

唐突ですが、
長野県は南木曽町でヒノキの山林業と建設業を営む友人から教えてもらった話から入ります。

ヒノキを伐採することを、杣人(きこりなど山で働く人々)の間では、「切る」とか「倒す」とかは言わず、「寝かせる」と呼ぶそうです。
木も生き物、という考え方です。
いえ、それよりも、もっと深い理由があるように思えました。
南木曽町のヒノキは、20年に一度の伊勢神宮のご遷宮にも使われるご神木です。
ご神木を、「切る」「倒す」と言うのではそぐわないですよね。
「寝かせる」とは、まるで子供をあやして寝かしたり、病人をベッドに横たわらせるような表現で、木を慈しみ神を尊ぶ気持ちがあふれていて心に響きました。

そういえば・・・。
ウイスキーも「寝かせる」といいます。
蒸留後に木樽で長期間熟成さることで、香りや味に深みが増します。

そうそう、料理の世界でも、パン生地やハンバーグのたね、スパイスに漬け込んだ肉を「寝かせる」といいます。

実は、「書く」ことを生業にするようになってから、
「寝かせる」
という言葉を頻繁に使うようになりました。
原稿を書き上げると、次は推敲しなくてはなりません。
でも、すぐには取り掛からない。
それでは、誤りに気づけないからです。

大沢在昌さんも「売れる作家の全技術」(角川書店)という本の中で、
こうおっしゃっています。
「最後まで作品を書き上げたら、次に大切なのは推敲です。
推敲をするにあたっては、なるべく時間をおいて、自分の作品であるという意識を捨てて、冷静に見直すことが大切です。
それによって、文章だけでなく、どのパートが長すぎるとか短すぎるということもわかってきます」

私の場合、小説はもちろん新聞や雑誌のコラム、そして本原稿のようにSNSにアップするものであっても、必ず「寝かせ」ます。
びっくりするのは、ひと月も「寝かせて」おくと、メチャクチャたくさんの誤りが見つかるのです。

それだけならまだいい。
「こんなの書いたっけ」
と、自分が書いたにもかかわらず、ほとんど覚えていないこともあります。
そうすると、しめたもの。
小説だとストーリーの破綻、エッセイだと引用の間違いなど気づいて、ヒヤリとすることもあります。

原稿の「寝かせる」は、木やウイスキー、パンとは意味は異なりますが、
「良いものを作るために必ず通らなくてはならない儀式」
だと考えると、共通した意義があると思っています。

ひょっとすると、どんな仕事にも共通することかもしれません。
 
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