比田井和孝さんと比田井美恵さんプロフィール

「ココロの授業」で「人として大切な事」を解く夫婦

志賀内泰弘

比田井和孝さんと比田井美恵さんご夫婦のこと

もっとも尊敬し、最も親しく、会うだけでもっとも楽しくなる友人ご夫婦を紹介しましょう。

長野県の上田情報ビジネス専門学校(通称・ウエジョビ)には、就職対策授業なるものがあります。多くの人が想像するのは、「企業面接の方法」「面接官の印象をよくする身だしなみ」「自己ピーアール術」などでしょう。ところが、どっこい。ウエジョビではちょっと違うのです。
「学生に幸せになって欲しい」
ということを基本に置き、卒業して10年後、20年後に学生が自分たちの力で幸せになれる力を身に付けてもらえるように指導しているのです。
その大原則が、三つの約束です。それは、
「挨拶」
「掃除」
「素直」
こんなことを教える専門学校なんて、ほかでは聞いたことがありません。

和孝さんが教える「就職対策授業」を奥さんの美恵さんが録音し、文章化してメールマガジン配信したところ、これが大人気に。それが、
「私が一番受けたいココロの授業」(ごま書房新社)
というタイトルで出版化され、なんと大ベストセラー、いやロングセラーになっています。(ああ、物書きの端くれとしてうらやましいです)

この本の末尾にある「学生へのメッセージ」の一部を次に紹介させていただきます。

みなさんは、今まで、親にいろいろとお世話になって学校に通わせてもらっていたわけですが、みなさんこれから社会人になるにあたって、親にちゃんと感謝の気持ちを伝えてほしいなと思うわけです。

親が元気でいるとか、親が働いて学費を出してくれるとか、親が食事を作ってくれるとか・・・もしかしたらみさんは、それが当たり前だと思っているかもしれませんが、もしも親がいなくなってしまったら・・・と考えてみてください。自分が今まで、いかに幸せだたかがわかると思います。

(中略)

「あいさつできる家族がいてありがたいなぁ」
「親が産んでくれたおかげで、こうやって友達と遊べるんだ」
「自分の足で歩けるって幸せだ」

・・・そんなふうにすべてのことに感謝して、幸せに気付ける人になってください。感謝の心、絶対に忘れないでください。
これ、スゴク大事です。

(P200~201より抜粋)

出逢ってすぐの頃、私が主宰する志賀内人脈塾にも講師でお招きしました。

なかなか講演を聴きに出掛けるのは、お忙しい皆さんはたいへんかもしれません。
その代わりに、私が編集長を務めていた月刊紙「プチ紳士からの手紙」の連載エッセイをご覧いただけたら幸いです。