「よき出逢いが人生を好転させていく」

渡辺経営コンサルタント事務所 季刊誌「かけはし」vol.119号(令和6年4月号)

「あの人との出逢いがなかったら、今の自分はない」という言葉をよく耳にすることがあります。
書家であり、詩人であった相田みつを先生の詩にも、

   そのときの出逢いが
   人生を根底から変えることがある
   よき出逢いを

というのがあります。

これは、よき出逢いが人生を好転させていくという教えでもあります。私も創業以来、良縁に恵まれてここまでやってくることができたことを思うと、本当にそうだなあと実感いたします。

また、人間交差点(ヒューマン・スクランブル)という言葉がありますが、誰とどこで、どのような活動を通して出逢うかが、成功・不成功、成幸・不成幸、強運・不運の分かれ目のような気がします。これからもこの人とお付き合いしたいなあという素敵な人は、素敵な方々や志を持った方々との人脈(良縁)を持っており、この人とはあまり関係を持ちたくないなと思われる人は、似たような方々との人脈しか持っていないようです。「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、正にその通りです。

熊本県には、義手で絵を描き、多くの方々に感動を与えている大野勝彦先生がおられます。「人間は誰でも素敵な人と出逢いたいと思っている。しかし、自分が素敵でなかったら、出逢った相手の人に失礼でしょ」とおっしゃった先生の言葉が、今でも私の心に焼きついています。確かに、相手の方から「また、お逢いしたい。これからもお付き合いしたい」といわれるような人間としての魅力や徳を身につけていないと、一過性の出逢いになってしまうものです。まずは自分磨きから始めなければなりません。

このようなことから、WMCでは次のような「良縁づくり法」を実践することをお勧めしています。

   良縁づくり法=出逢い×印象度×接触頻度

「出逢い」は、さまざまな学びの場に出席し、師や畏友と出逢う場に身を置くこと。

「印象度」は、好感の持たれる身だしなみやふるまい(気遣い、心遣い)をすること。

「接触頻度」は、マメに顔を出し、まごころハガキやお手紙で人間関係を深めていくことです。
よき出逢いで人生を好転させてまいりましょう。