野球部のあいさつ・夏休みの宿題 (2010/7/18)
みよし市の会社員、大津泰弘さん(四二)は小学校から大学まで野球部に所属していた。社会人になってからも地元のチームに入り、今も野球を続けている。
三年前、大津さんの母校の中学に息子さんが入学。と同時に野球部に入部した。自分と同じ道を歩んでくれたことが、この上なくうれしかったという。以来、休日には野球部の練習や試合の手伝いを買って出て、審判やプレーの指導もしている。
その野球部の対外試合に付き添い、相手校に出掛けたときの話だ。グランドに入る前に全員が横一線に並ぶ。すると、相手チームはいったん練習の手を休める。そこでキャプテンが帽子を取って「お願いしまーす!」と大声で言う。間髪入れず残りの部員が「お願いします!」と続く。それに応えて、相手チームも「お願いしまーす!」とあいさつを返す。これが暗黙のルールになっている。それだけではない。校門からグランドまで行く途中ですれ違うサッカー部、テニス部、吹奏学部などの生徒も「おはようございます」と元気にあいさつしてくれる。
十七年前、大津さんが新入社員で不安な日々を送っていたときのこと。営業先で「いつもハキハキしたあいさつで気持ちがいいね」と言われ、それが契機となり頑張れるようになったという。大津さんは「それは野球で培われたものでした。スポーツを通じ、あいさつの大切さや礼儀作法を教えたい」と言う。
さて、もうすぐ夏休み。そこで小・中・高校生に宿題を一つ。「あいさつ」についての体験談を募集します。大人の投稿も大歓迎です。