三十年間励まし続けて (2012/7/22)

 稲沢市の内藤はるえさん(76)から届いた六十三歳の友達M子さんの話。M子さんは三十年もの間、一人暮らしの叔母さんの世話や介護をしてきた。その叔母さんが七十歳のとき、入院したと連絡が入り駆けつけた。以来、仕事帰りに病院へ […]

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続々!救急車・消防車の「ありがとう」 (2012/7/1)

 六月十七日付「ほろほろ通信」で、車の運転中に救急車のサイレンが聞こえたので路肩に寄せて道を譲ったら、追い抜いて行く瞬間に「どうもありがとう」と言われたという話を紹介した。すると、愛西市や弥富市などあちこちで「私も同じ体 […]

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「お帰りなさい」がうれしくて (2012/6/24)

 去る三月二十四日のこと。西尾市の神谷美知子さん(64)は、帰宅したご主人からこんな話を聞いた。その日ご主人は、友人に会いに行くため名鉄吉良吉田駅から午前十時十三分発のバスに乗った。一番前の席に座ると、運転手さんが「どこ […]

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救急車から「ありがとう」 (2012/6/17)

 蒲郡市の渡辺三根さん(45)が休日に奥さんとドライブに出掛けたときのこと。師崎から日間賀島へ渡る始発の船に乗ろうと、朝三時半に家を出た。途中、常滑市内を走っているとき、救急車のサイレンが聞こえた。前か後ろか「どこからだ […]

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精いっぱいの思いは伝わる (2012/6/10)

 名古屋市天白区の安江春樹さん(37)が、地下鉄名古屋駅の入り口近くで友人と待ち合わせをしていたときの話。「何か言い争っているのかな」と思うほどの大声に振り向くと、五十歳くらいのおばちゃん(おばさんではなく、おばちゃんと […]

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もう少しガンバロー (2012/6/3)

 豊川市の竹澤久美子さん(62)が看護師をしていたとき、人生を変えるような一つの出会いがあった。担当になった入院患者の女性Mさんだ。後でわかったことだが、入院手続きの際、竹澤さんが床に膝をつき目線を合わせて話し掛けたこと […]

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コーンバターのお婆ちゃん (2012/5/27)

 七、八年前のこと。中根康弘さん(40)が営む名古屋市西区のレストランに、八十歳くらいのお婆(ばあ)ちゃんが来店された。モーニングセットを注文。コーヒーの他に日替わりで肉と卵料理が付く。気に入ってくださったらしく続けて来 […]

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良い友達を持って幸せです (2012/5/20)

 豊橋市の山下雅代さん(60)は、六年前に息子さんを亡くした。二十八歳だった。以来、十日に一度くらいお墓参りをしている。四月の初めのこと。お寺の境内に桜の花びらが散っていた。それを両手いっぱいに拾いお墓に向かった。ところ […]

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母の日と古ぼけた二足の靴 (2012/5/13)

 名古屋市瑞穂区の小栗健吾さん(40)は毎年、母の日に二人の子どもを連れて実家を訪れる。お姉さんも二人の子どもと一緒にやってくる。四人の孫が競うようにして肩をたたく。小栗さんの両親はそれを楽しみにしている。  二年前の母 […]

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恩返しのコンサート (2012/4/29)

 瀬戸市の尾山寿子さん(73)には重度身体障害の息子さんがいる。範芳さん(44)だ。ポリオ(小児まひ)で四肢機能障害になった。今も車いすの生活で、寿子さんが介護をしている。  小学校四年までは訪問授業で自宅まで先生が教え […]

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