メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№16 「新刊『明日は必ず虹が出る』発売!~病は人生を変える気づきのチャンス」
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」トピックス№16
「新刊『明日は必ず虹が出る』発売!
~病は人生を変える気づきのチャンス」
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☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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9月1日、PHP研究所さんから、新刊「明日は必ず虹が出る」が発売になりました。2021年4月から、毎日新聞(中部版・web版)で毎月連載中のコラム「虹を待つ午後」
https://mainichi.jp/%E8%99%B9%E3%82%92%E5%BE%85%E3%81%A4%E5%8D%88%E5%BE%8C/
などを一冊の本にまとめたものです。
今、病気で苦しんでいる人。
看病・介護でつらい思いをしている人。
パワハラ、セクハラなど、ひどい目に遭っている人。
そんな人たちの心に、少しでも軽くなってもらいたい。
そう願いを込めて、私の体験談を赤裸々に語った本です。
今日は、その中から、1本、私の人生を変えた出来事について書いたエッセイを転載させていだきます。
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「生死のふちで悟った「おかげさま」」
33歳の時、上司のパワハラに遭いました。
もっとも当時は、上司が部下に人格否定のような言葉を吐くのは普通で、「パワハラ」という言葉さえありませんでした。
その上司は、怒鳴るのではなくネチネチ派で、時に2時間も立たされたまま書類の一文字のミスをあげつらいました。
人の心を貶めるような嫌味を言われる日々。
それに耐え続けるうち、日に3食のうち2食を吐くようになり体重が激減しました。
丸2年が経った人事異動の内示の日。
神様に「私か上司のどっちか異動させて下さい」と祈りましたが、叶いませんでした。
その晩から突然、高熱と下痢に襲われました。
それが10日間続き、大学病院へ担ぎ込まれ緊急入院。
原因不明のまま、3日目にトイレが血の海になり卒倒しました。
それは、洗面器をぶちまけたほどの量でした。
すぐさま検査をすると「内臓がボロボロです」と言われました。
出血多量で生死を彷徨うも、奇跡的に一命を取り留めました。
診断は潰瘍性大腸炎。担当医から、
「完治はしません、必ず再発します」
と言われて愕然としました。
厚生労働省の「指定難病」の病気です。
3カ月後に職場復帰するも、相変わらず上司は私の後ろに平然として座っていました。
精神的に不安定になり「復讐してやる」と、密室殺人をテーマにしたミステリー小説を読みあさったりもしました。
母親が、難病治療で有名なお医者さんを探して来てくれました。
藁をもつかむ思いで飛んでいき、すべての経緯を話し終えると、そのお医者さんにこう言われました。
「なぜ病気になったのか気づかないと、再発しますよ」
なぜって、アイツのせいに決まっているではないか。
ムッとする私を諭すように言います。
「君には感謝が足りない。それが病の原因です」
「え?!いったいどういうことですか?」
「病気は人生を変える『気づき』のチャンスです。
どんなに憎くても、そんなチャンスを与えてくれた上司に感謝しなさい」
そんなことを言われても……。
でも、再発するのが恐ろしい。
すがる思いで、あることを始めました。
毎朝、散歩の途中、朝日に向かい手を合わせて「K(上司の名)さん、ありがとう」と唱えるのです。
それも何十回も。もちろん最初は、嫌々でした。
何しろ殺したいほど憎い相手なのですから。
ところが、1カ月、2カ月と続けているうちに、心の中に変化が現れます。
「ひょっとしてKさんは、私のために愛情から厳しくしてくれたのでは?」と。
だが、「いやいや、そんなことはない」とすぐに否定します。
そんなことの繰り返し。
そして、3年ほどが経ったある日のことです。
自分でも驚きました。
心から「Kさん感謝してます」と言えるようになっていたのです。
それ以前の私は、エゴで傲慢な人間でした。
クレーマーでもありました。
それが嘘のように謙虚になっていました。
さらに、Kさんの厳しい指導(?)のおかげで、担当する仕事のスペシャリストになっていたことにも気づきました。
死なずに済み「ご飯が食べられる。話せる。歩ける。目が見える。耳が聞こえる」という当たり前と思っていたことにも感謝できるようになりました。
さらに大きな副産物までも……。
「人生を悔いなく生きたい」と思うようになり、退職し作家として独立できました。
それもパワハラと病気のおかげだと明言できます。
特別な宗教心はありません。
ですが、「上司がいたから、病気になれた。病気になれたから、感謝の心を学べた」と、自然に口にできるようになりました。
病気の「おかげ」で人生が変わったのです。
もっとも、もうあんな辛い思いをするのは二度と御免ではありますが……。
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私はけっして、聖人君子ではありません。
今でも、ちょっと油断をすると、Kさんの顔が浮かび、憎くてたまらなくなります。
そんな時、どうするのか?
「だってにんげんだもの」
と自分を赦してあげるようにします。
すると、僅かですが、心が軽くなります。
憎しみは消えません。
でも、憎しみを「気づき」「学び」に置き換えることはできます。
たぶんこれからも、Kさんのことを思い出し、悶々とすることがあるでしょう。
きっと、その都度、新しい「気づき」「学び」に出逢えるのだと信じています。
☆☆☆志賀内泰弘公式サイト☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いい話・いい仲間のプラットフォーム」
〇心が疲れたとき、悩んでいるとき、辛くてたまらないとき、
「いい話」駅の乗降場へ、ふらりとお立ち寄りください
〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
「ちょっといい話」のアーカイブスです。
ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。
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