職業病「腰痛」からの解放

職業病「腰痛」からの解放

何年も前から腰痛がひどかった。重いものを持つのが日常の本屋という職業柄やむを得ないと思っていた。昨年、主人が倒れ、自宅で世話をするようになってからは、加えて股関節にも激痛がきた。三日にあげず整骨院に通い、「手術が必要かも・・・」と言われていた。それが今年の2月15日に治ってしまったのだ!それも突然。まったく嘘のような話だ。ただ人の話を聴いただけ、本を読んだだけなのに。「小林さん、何を洗脳されたの?」と人から訝し気に訊かれるが、仕方ないかもしれない。
それは、「認知行動療法」。医学界で広く認められている、思考など認知に焦点をあてた心理療法だ。「痛い」という呪いから自分を解き放つ。もし、その痛みが日によって波があって変わるタイプの症状なら、その「痛み」を脳へ脳への指令さえしなければ治るという考え方である。
人は間違いなく誰もがストレスを抱えている。私はストレスなどないと思っていた。本屋の仕事は大好きだし、主人のことも勧んで介護している。ところが、無意識にストレスをため込んでいたらしい。この治療法は「疲れてなんかいない」「好きでやっているの」などと端から否定するのではなく、自分自身にストレスの存在をちゃんと認めてやることから始める。
どうやって解消するのか?・・・一言で言えば「休む」「サボる」のだ。私は今までそれを「悪」だと信じていた。いい睡眠をとること、太陽を浴びること、体を動かすこと。無理矢理にでも時間に折り合いをつける。医者に頼るのではなく「自分」で「ありがとう!」と自分の身体をさすってやる。すると、細胞は「ありがとう!」と喜んでくれ、活性化する。私は自分に甘えず、へこたれないように生きてきた。だが、「自分を労わる」ようにしたとたん、「ああ~私は何でも自分で頑張ってやってきたと思ってたけど、実は人に助けられ支えられて生きてたんや」と多くの人達に感謝していた。そう、気づいた途端「あら不思議」永年の痛みから解放されたのだ。信じてもらえないかもしれないけれど、本当の話。
(もし関心のある方は、本も出ていますので小林書店までお問合せください)