子ども見守り隊 (2007/6/17)

 豊橋市の原芳夫さん(63)は、地域の「東山住みよい町づくりの会」が呼び掛けて発足した「子ども見守り隊」に参加している。小学生が安全に通学できるようにと、車の多い場所で気を配っている。

 黄色い帽子の子どもたちに「おはよう」と声をかける。最初はほとんどが見向きもしてくれなかった。それはそうだ。知らないおじさんが話しかけてきたら、怪しいと思われても仕方がない時代だ。それが回を重ねるうちに、顔も覚えてくれてあいさつが返ってくるようになった。

 「あっ、〇〇ちゃんのおじいちゃんだ」という大きな声が聞こえた。どこかで見覚えのある顔。よく家に遊びに来るお孫さんの友達だった。「△□君か」と聞くと「そう」と答える。だんだんと、心が打ち解けて、あいさつをする子どもが増えてきた。

 つい先日のこと。いつものように通学団のみんなに「おはよう」と声を掛けると、その中から「頑張ってくださあい」と元気な声が返ってきた。そちらを向くと、一年生くらいの子と目が合った。初めてのことで、どぎまぎした。

 思わずこちらも「頑張ってくださあい」と口にしてしまった。自分のとんちんかんなことにハッと気付き、「気を付けてねえ」と言った。苦笑い。子どもたちも笑顔で振り向いてくれた。「きっと、いつも親子の会話がある明るい家庭なんだろうなあ」と思い、晴れやかな気分になった。

 原さんは会社をいったん定年退職し、再就職。それを機に地域とのつながりを持ちたいと思った。お孫さんが小学生ということもあり、社会のためにもなればとボランティアに参加した。「子ども見守り隊」のおかげで、地域とのふれあいを肌で感じることができたという。