返事は大きな声で『ハイ!』 (2010/4/4)
三月二十八日付「ほろほろ通信」で、豊田市の水野知美さんが郵便配達をしている時に、向こうから歩いてきた女子中学生に「こんにちは」「頑張ってください」と声をかけられ元気をもらったという話を紹介した。そして、その子の通う藤岡中学の校長先生への「これからもこういう生徒が増えるといいですね。私も見習います」という言葉も添えて。
すると、四月一日付で小原中学から藤岡中学に異動になった校長の梅村清春さんから小欄に便りが届いた。こんな内容だ。「藤岡中学は豊田市内でも一番生徒数の多い学校です。重責をひしひしと感じていた直後のことでした。藤岡中学の女子生徒のあいさつの話に心温まる思いがするとともに、そんな素晴らしい学校へ赴任できることが楽しみになりました」
梅村さんは前任の小原中学で「名前を呼ばれたら、大きな声で返事をしよう」と呼び掛けていた。それには、まずは校長自身がお手本を示すべきだと考えた。体育館での全校生徒の朝礼の際に、司会の先生から「今から校長先生にお話いただきます」と紹介をされる。すると間髪いれず「ハイ!」と返事をするのだという。周りも驚くほどの大声で。それは、他校へ招かれてスピーチするときも同じ。それをまねて、先生方も見習うようになる。さらには生徒も返事ができるようになる。
「藤岡中学でも、誰もが声を出して返事やあいさつができ、心が通じ合えるような場にするのが目標です。地域のみなさんの期待に応えられるように精いっぱい努めます」とおっしゃった。