20「お手伝いしましょうか」

 この一言が、さらっと言えるまでに時間がかかりました。

 目が不自由で、白い杖をついている方を街角で見かけたとき、何と声をかけたらよいのかわかりませんでした。

 一度、口にしてしまうと、あとは慣れです。

 「何か、お力になれますか」「大丈夫ですか」「お手伝いできますか」「ご一緒しましょうか」

 なんだっていいのです。問題は、ひと声かける勇気。目の不自由な方に聞くと、ほとんど声をかけられたことがないそうです。

 たった一言。それが「おもいやり」が形になる第一歩です。