メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第106回「こんなスゴイ友達を紹介します!~柔道七段、心は八段、やさしさ十段・榎本好根さん(その1)~
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」
第106回「こんなスゴイ友達を紹介します!
~柔道七段、心は八段、やさしさ十段・榎本好根さん(その1)~
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
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「柔道七段、心は八段、やさしさ十段」
志賀内泰弘
もう20年以上も、お世話になっているのが、榎本接骨治療院の榎本好根先生です。
柔道七段。
ご本人は、
「たいしたことはないです」
と言われますが、そうそう簡単になれる段位ではありません。
さまざまな基準により昇段が決まるのですが、修行の期間が重視されることから、ある程度年齢に達しないと、上の段には上がれません。
2020東京オリンピックで金メダルを取った阿部一二三選手や大野将平選手でも五段です。
初段から五段は黒帯、六段から八段は紅白帯、九段と十段は赤帯です。
紅白と赤の帯は「名誉的」な意味合いが大きいので、実際の試合では黒帯を締めることが多いそうです。
さて、榎本先生は、聞くも涙語るも涙の練習を積み重ねて来られて、現在の立ち位置まで上がって来られました。
肉体が「強い」のは当然のことなのですが、心根が優しくて、高齢の患者さんたちに慕われています。
「膝が痛い」「腰が痛い」という訴えを聞くだけでなく、愚痴や弱音にも耳を傾け、時にさりげなくアドバイスをされます。
そのお礼でしょう。
接骨院のご近所のお婆ちゃんが、毎日のように「これ食べてよ」と、夕ご飯の総菜を持って来られます。
毎日新聞で連載させていただいているコラム「虹を待つ午後」で、榎本先生から教えていただいた話を、書かせていただいたことがあります。
そして、この話を拙著「明日は必ず虹が出る」(PHP研究所)に収めました。
それは、こんなお話です。
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中学で校長をしている友人から聞いた話です。
体育の授業で男子生徒に、校庭を5周走るように指示しました。
すると、一人の生徒が、3周で走るのをやめて戻ってきました。
「気分が悪いのか?」と心配して尋ねると、「いえ別に」と答えました。どうしたんだ?」と問うと、「僕はここまでだと思います」と言います。
体育教師は少々腹が立ちました。
「ここまで」とは何事か。
見たところ顔色も悪くなく、息もそれほど上がっていない。
また、心臓疾患など特定の持病があるとも聞いていません。
「もう少し頑張ってみないか?」と言うと、「もういいです」と首を振る。
無理をさせて「もしも」のことがあったら問題になってしまいます。
体育教師はやむなく認めましたが、やるせない気持ちになったそうです。
「そんなに早いうちから、自分で自分の限界を決めていいものか。世界記録の壁に挑んでいる同世代のアスリートもいるというのに」と。
さて、私が腱鞘炎になったときの話です。
「あっ、痛い!」と思った瞬間、激痛でペンを持てなくなりました。
接骨院へ駆け込みます。
柔道整復師の先生に「突然、痛くなって」と訴えると、「そういうものです」と、こう説明されました。
「人間の身体はね、ある一定のライン、例えば90%のところまでは耐えられるようにできているんです。
痛みは徐々にひどくなるわけではありません。
90%を1%でも超えた瞬間に、ドドーンッと症状が出るんですよ。
それを防ぐには、70%とか80%とかのラインで休憩しないといけないんです。
突然ではなく予兆はあるはず。
指が強張るとか、握力が弱くなるとか。それに早く気づくことが大切なんですよ」
確かにその通り。
数日前から、なんとなく指に違和感を感じていたのです。
言うは易く行うは難し。
ついつい「まだまだいける」と思って頑張ってしまうのが人の性です。
「もうちょっとだけ」と心身を酷使して、命にかかわることにでもなったら元も子もありません。
以来、この教えを勝手に「91%の法則」と名付けて、日頃の仕事のやりすぎのブレーキにしています。
ここで、冒頭の中学生のことが頭に浮かびました。
当初は「何を甘えているんだ!」と憤りを感じましたが、ひょっとしたら彼の生き方のほうが正しいのかもしれないと思い直しました。
接骨院の先生に尋ねました。
「でも、そのラインってどうしたらわかるんですか」
すると、
「正直、難しいですねぇ。自分の限界を一度体験しておくということですかね。
けがや病気というのは、これ以上やるとヤバイということを学ぶ良い機会でもあるんですよ。
今回の志賀内さんのようにね」
先生はさらに言います。
「実は、心も同じなんです。ストレスが溜まっていると思ったら、早く解消するか休むことです。
心の病も、突然来ることがある。幸か不幸か、人間っていうのは90%のラインまで頑張れてしまうんですよね」
かの中学生は、自分の肉体的・精神的限界を、自らの体験からすでに知っているのでしょうか。
もしそうだとしたらすごいことです。
でも、もしそうでないとしたら、そんな人生、つまらないような気もします。
そのどちらかは本人しかわかりません。
私はいつも、「そろそろ休憩したほうがよくないか?」と自分に問いかけるよう心がけています。
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