メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第81回「こんなスゴイ友達を紹介します!「日本講演央新聞・魂の編集長の「ちょっといい話」(第一回)~日本講演新聞編集長・水谷もりひとさん~」
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」
第81回「こんなスゴイ友達を紹介します!
「日本講演央新聞・魂の編集長の「ちょっといい話」(第一回)
~日本講演新聞編集長・水谷もりひとさん~」
☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。
いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たしか2005年の事だったと思います。
親友の柴原薫さんから手紙が届きました。
「三重県の尾鷲の会で、松田くるみさんという人に会いました。こんな新聞を発行しているそうです。
とてもいいので、きっと貴殿と相性が合うのではと思い同封します」
その新聞とは、「みやざき中央新聞」でした。
「宮崎に住んでいないからわかりませんよ」
という声が聞こえてきそうです。
でも、実は、この新聞、宮崎に本社があり、「みやざき」という名前もついていながら、なんと読者の半分が県外にいるという不思議な新聞社でした。
知る人ぞ知る、隠れた人気新聞でした。
内容は、著名人の講演録。
なかなか、仕事や家庭の都合で講演に出掛けられないことが多いのですが、これを読むと家に居ても毎週、講演の内容を知ることができるのです。
それまでに取り上げた著名人は、こんなにも早々たる方たちでした。
ロッテ元監督 金田正一、元ロッキード事件検事 堀田 力、精神科医 なだいなだ、登山家 野口 健、聖路加病院院長 日野原重明、講談師 神田 紅、コピーライター 糸井重里、日本バレーボール協会理事長 松平 康隆、コリアレポート編集長 辺 真一、作家 灰谷健次郎、100人の村の訳者 池田香代子、吉本興業会長 中邨秀雄、東海大学教授 山下泰裕、弁護士 中坊公平、千葉大学教授 多胡 輝、ノーベル賞物理学者 江崎 玲於奈、マラソン監督 小出義雄、カバゴン先生 阿部 進、夜回り先生 水谷 修、作家 神渡良平、相田みつを記念館長 相田一人などなど数々。
早速、定期購読を申し込みました。
社長(当時)の松田くるみさんに訊きにくい事をズバリと尋ねると、発行部数はまだ多いとは言えませんでした。
「これは多くの人に読んでもらいたい!」
心に火が点きました。 そこで、私が発行している「ひとり新聞」(手作りのニュースレター「徒然草子」)で、見本紙を同封して紹介させていただきました。
すると、
「知らなかった。私もすぐに購読申込しました」
という友人・知人のから数多く連絡がありました。
びっくりしたことが・・・。
イエローハットの鍵山秀三郎相談役から「いい新聞を教えていただき、ありがとうございます。すぐに申込みました」というお礼状が届いたのです。
その後、「みやざき中央新聞」は、「日本講演新聞」と名を改めました。
編集長(当時)で、松田くるみさんのご主人の水谷もりひとさんの社説が大好評で、「日本一心を揺るがす新聞の社説」(ごま書房新社)という一冊の本に編まれて、ベストセラーになりました。
このタイトルは当初、私が「帯のキャッチコピー」として考えたものです(自慢、自慢!)。
また、お二人に招いていただき、宮崎で講演もさせていただきました。
当メルマガで、以前、私が編集長を務めていた月刊紙「プチ紳士からの手紙」に、水谷もりひとさんが書きおろして下さった「至高のエッセイ」を順に、アップさせていただきます。どうぞ、お愉しみください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本講演央新聞・魂の編集長の「ちょっといい話」第一回
「二人はそこそこ幸せでした・・・『かさじぞう』の話」
水谷もりひと
僕らが発行しているみやざき中央新聞(現・日本講演央新聞)は、いろんな講演会を取材して、その中から心に残ったいい話、感動した話、為になった話などをお伝えしているミニコミ紙です。
この二十年間で千人以上の人の講演内容を紹介してきました。
中でも僕が好きなのは絵本作家の方が語る絵本の話です。
絵本の読み聞かせはお母さんが子どもにしてあげたり、保育園や幼稚園でもよく見られる光景ですが、作家さんご自身が絵本の世界を語るのですから、何とも味わい深いものがあります。
と同時に大切なことに気付かされます。
川端誠さんは二十歳のときに絵本作家を志し、三十一歳のとき、『鳥の島』という絵本でデビューしました。
川端さんが最初に衝撃を受けた絵本は『かさじぞう』(文・瀬田貞二、画・赤羽末吉)でした。
有名な絵本なのでストーリは誰でもご存じだと思います。
そう、大晦日の日にじいさんが笠を売りにいくお話です。
町に行って笠を売り、そのお金でお餅を買って、お正月を迎えようというわけです。
川端さんはじいさんとばあさんの会話にちょっとしたユーモアがあるといいます。
たとえば、じいさんの「ばあさん、ばあさん。笠を五つもこしらえた」と自慢するところです。
「町へ行って正月の餅買ってくる。今年こそはいい年をとるべな」と言うじいさんに、ばあさんは、「はいはい。じゃ、火ぃたいて待ってるから」と言ってじいさんを送り出します。
「はいはい」と言い方から、「ばあさんは全然期待していないな」と川端さんは行間を読み解きます。
「今年こそ」と言っているわけですから、おそらく去年も一昨年も売れなかったのではないかと思われますよね。
町の風景では、赤羽さんの絵に川端さんは注目します。
じいさんの笠は町の人から見向きもされません。
その「見向きもされない」ことを表現するために、町の人たちは背中しか描かれていないのです。
じいさんにくっついて来るのは黒い犬だけです。
「あたり一面は雪なので犬の色は白ではなく黒にしたんだな」「じいさんをかまってくれたのは犬だけだったんだな」と川端さんは考えます。
結局、笠は一つも売れずに帰路に着きます。
途中でおじぞうさまに出会います。
おじぞうさまは全部で6体。でも売り物用に持っていった笠は五つ。
一つ足りない。そこでじいさんは自分の笠を被せます。
ここが見せ場ですね。
じいさんが家に帰ると、ばあさんが「おじぞうさまにあげてよかったな。
そだらば、漬物ででも年をとるべ」と、ちゃんと両手を差し伸べてじいさんを迎えるところが、本当にこの夫婦は仲がいいんだなぁと思わせます。
そして寝静まった後、「よういさ、よういさ、よういさな」と、どこからかソリ引きの声がしたかと思うと、その声は二人の家の前で止まります。
戸を開けると、正月用のお餅や魚や小判がどっさり詰まった、数えきれないくらいの俵があったという話です。
最後に「それから二人は幸せになりました」と書いてあります。
「ここで大事なことに気付かないといけない」と川端さんは言います。
「それから」幸せになったわけじゃなく、この二人はもう既にそこそこ幸せだったということです。
確かに暮らしは貧乏でした。
でも「笠を五つもこしらえた」と子どもみたいに自慢したり、一生懸命売ったのに売れなくて、帰りにそれをおじぞうさまに被せてあげるという優しい心がありました。
それを「よかったね」と受け止める奥さんがいました。
幸せを感じるために必要なものがもうこの二人にはあったのです。
普通だったら、そんなお宝をもらったら、二人して大喜びすると思います。
でも、絵を見るとそんなに大喜びしていません。
つまり、お宝に恵まれたから幸せになったのではなく、どんな境遇にあっても、そこにちょっとしたユーモアがあり、相手を思いやる優しさがあり、家の中に不平不満や愚痴のない生活があったら、もう人はそこそこ幸せなんですね。
川端さんは絵本作家の目でこの絵本の読み方を教えてくれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本講演新聞を購読されたい方は、こちらまで。
Web版、音声版もあります。
https://nikko-shinbun.jp/
水谷もりひと編集長の数々の著書は、こちらをご覧ください。
https://nikko-shinbun.jp/lecture/mizutani/
〇お願いごと
もし波長が合いましたら、当メルマガをお仲間に勧めていただけたら幸いです。
登録は、ここからできます。
https://shiganaiyasuhiro.com/
メルマガのバックナンバーも読めます。
〇志賀内の「ステキな仲間」たちの「心温まるエッセイ」は、志賀内泰弘公式サイト「いい話・いい仲間のプラットフォーム」の、「いい人・いい話のフェス」のコーナーのこちらからお読みいただけます。↓
https://shiganaiyasuhiro.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆志賀内泰弘公式サイト☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いい話・いい仲間のプラットフォーム」
〇心が疲れたとき、悩んでいるとき、辛くてたまらないとき、
「いい話」駅の乗降場へ、ふらりとお立ち寄りください
https://shiganaiyasuhiro.com/
〇志賀内泰弘がおよそ30年間、取材、体験を元に書き続けて来た
「ちょっといい話」のアーカイブスです。
ここに集まる「いい話」の主人公に共通するキーワード。
それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。
【メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」】アドレス登録解除
https://m1-v2.mgzn.jp/sys/unreg.php?cid=E3031164
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
