ダスキン関稲口支店「ちょっといい話」

 岐阜県関市のダスキン関稲口支店さんでは、社内で「ちょっといい話」を募集されました。スタッフ51名から寄せされたエピソードの中から、いくつか紹介させていただきます。
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(その1) スポーツ少年団の話 Aさん
 少年団のサッカーのコーチをしていた時の話です。子供たちの中に、サッカーの練習中、監督の私の話を聞かないM君という子がいました。授業中でもしゃべってばかりいたり、廊下をふらふら歩いたりしているそうです。

 さて、県大会で試合前のメンバーチェックが行われている時のことです。S君に審判団が何か聞いていますが、S君は難聴のため聞き取れません。試合中は補聴器を外しているので、尚更です。隣にいたM君が、

「こいつ耳が聞こえん。こいつの名前は、〇〇〇〇や」

と審判に言いました。ちょっと乱暴な口調でしたが、私にとってはうれしい出来事でした。その後、とある大会でS君のお母さんがアナウンス役をすることになり、今まで得点を取ったことがなかったS君に「今日はゴールを決めさせよう!」と、みんなで協力してS君にゴール前でパスを集めました。そして見事に初ゴールを決めました(残念ながらS君のお母さんは、隣の人とおしゃべりに夢中で見ていなかったそうですが・・・)。

 その後、M君は高校・社会人とラグビー、今は、結婚していいパパになっているそうです。

 指導者は、素行に欠点があると、その子供そのものを「ワル」と評価してしまいがちです。でも、このお話のように「心優しい男」だったりします。人を見る時、けっして目を曇らせてはいけないという見本のような話です。
                     (志賀内)

(その2) ひと言の手紙 Hさん
 8月のモップレンタル訪問日のことでした。台風の影響で雨降りでした。お客様の家に着くとモップと手紙があり、手紙には「台風の中、お手数をかけます」とありました。このお客様は今回だけでなく一言の手紙をつけて下さいます。「暑い中ありがとう」「寒い中 お疲れ様」など。

 そんな一言ですが元気をもらっています。

 たった一言で、心がウキウキしてくる。そして疲れも吹き飛ぶ。ぜひ真似したいです!
                    (志賀内)

(その3) 母の日の出来事 Mさん
 長男が小学校6年の時のことです。近所のコンビニで缶ビールを1本買って来ました。レジで、「母の日だからお母さんにあげる」と言ったそうです。すると、レジのおばさんは、「プレゼントならば」とリボンをかけてくれたといいます。

 プレゼントをもらった事も嬉しかったですが、レジのおばさんの思いやりに感動しました。

 「ちょっとしたこと」なんですよね。その「わざわざ」が感動する。缶ビールにリボン!ああ、なんてオシャレ、なんてステキなんでしょう!!
                    (志賀内)

(その4)  カレーライス物語 Hさん
 ある日の夕方、息子に、「明日は帰りが遅くなるから、明日の夜ごはんはカレーでいい?」と聞きました。すると息子は「えっ?それはちょっと困る・・・」と言います。「困る?」「なんで?」と繰り返し聞きつつも、私は薄々気づきました。

 その日は夏休み中で、実家の母に息子を一日お願いしていました。翌日、帰宅すると、夕食がすべて準備されていました。息子は「遅くなるママの為にごはんを作りたい」と言っていたそうです。母からも、「今日はごはん作らなくていいからね」とだけメールが来ました。なんとなく予感はしていたけれど、すごく嬉しかったです。

 いつまでも母に頼りっきりですが、孫との時間を作れることが親孝行だと思って、遠慮なく甘えさせてもらっています。

 息子さんの成長が何より嬉しい。頑張って働いて、その疲れも吹っ飛びますよね。
                     (志賀内)