ケンタッキー店長・副店長会議①・・・いい話の報告会

 沖縄県の浦添市にある(株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を沖縄県内で十数店舗も展開しています。

 そして、それぞれのお店の店長・副店長さんが集まる月に一度の会議で、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。

 それは、平成22年4月にスタートしました。

 最初のうちは、ほとんど誰も発表しませんでした。

 みんな、

「いい話なんて、そうそう転がっていないよ」

と言うのです。中には、

「夕べ食べたカレーライスが美味しかった」

などと、ちょっぴり見当違いの発表をするスタッフもいました。

 ところが、です。

 毎月毎月続けるうちに、日頃の生活の中で「いい話」を探すうちに、心が温かくなる「ちょっといい話」が出て来るようになったといいます。

 そうです。

「いい話を探そう、見つけよう」と心掛けているうちに、心のベクトルが前向きになり、明るくなったのです。

 さらに、さらに、それは、スタッフのみなさんの接客や仲間同士の間でもコミュニケーションやモチベーションの向上にもつながりました。

 「いい話の報告集会」から、「ちょっといい話」を紹介させていただきます。

(その①) 「お礼状のお礼」

 那覇市の開南店では、新年になってから、クリスマスにケンタッキーのパーティバーレルをお買い求めいただいたお客様全員に、お礼状のハガキを出しました。全部手書きで名前と住所を書きます。「思い出に残るパーティを演出できたでしょうか?これからも従業員一丸となってお客様の笑顔のために頑張って参ります」という定型の印刷文の横に、手書きで「ありがとうございました」などと添え書きをしたりもしました。

 でも、忙しい仕事の合間を縫って、200通も書くのは大変です。100通くらい書いたところで疲れてしまいました。そんな時のことでした。ふと、お客様が書かれたアンケート用紙に目が留まりました。

 「パーティバーレルのお礼状が届きました。ありがとうございました」 嬉しくなって、残りの100枚も一生懸命に書きました。

(その②) ハッピーメリークリスマス!

 クリスマスイブの日のこと。父親と5歳くらいの男の子が、注文していたパーティバーレルを受け取りに来店されました。男の子が手を伸ばしたので、パックを屈んで渡しました。すると、その子が、

「ハッピーメリークリスマス!」

と笑顔で言いました。幼い子供にとっては、それがものすごく嬉しいことなのでしょう。何より、喜んでもらえたことに感激しました。

(その③) ガソリンスタンドのボランティア

 小禄店の近くのガソリンスタンドの店員さんが旗を持って、目の前の横断歩道を渡る小学生たちが安全に渡れるように車に注意を促していました。

(小禄店の副店長さんが、この話を報告したとたん「あっ!私もソレ見たことがある」との声が上がりました。いつもやっていて、地域では有名なようですね)

(その④) 店員さんに間違えられて

 ケンタッキーの制服のままで、12月24日の仕事が終わった深夜に、24時間営業のスーパーマーケットに買い物に行ったら、そのスーパーの店員と間違われて「シャンパンはどこにありますか?」と父子のお客さんに尋ねられました。「ごめんなさい。ここの店員じゃないのでわかりません」と答えると、「あっ!ケンタッキーさんですね。今日はお疲れ様でした」と言われました。

 ものすごく忙しくて疲れていたけれど、「よし!明日のクリスマスも頑張るゾ!」と思いました。

(その⑤) 1円玉を届けて

 2年前のことでした。当時、小学3年だった息子と1年の娘を、朝、学校へ送り出して「ほっ」とした時のことです。警察から電話がありました。「え!?警察から?」不安がよぎりました。すると、

「お宅のお子さんたちが、1円玉を拾ったと言って交番に届けてくれました。今の時代になかなかできない嬉しいことです。お子さんたちが帰ったら、褒めてあげてください」 わが子のことで申し訳ありませんが、ものすごく嬉しくて。

(その⑥) ゴミのお礼に

 パレットくもじ店の前でゴミを手にしてウロウロしている人がいました。捨て場所に困っているようでした。声をかけて「うちのゴミと一緒に捨てておきましょう」と言って受け取りました。その日の午後のことです。さっきの仲間の男性二人が、お店にやってきました。「さっきは連れがゴミを捨ててもらいお世話になりました。お礼のつもりで、チキンを買いに来ました」 そんなこと期待していたわけではないのに、嬉しかったです。

(その⑦) 謝らなくてもいいよぉ~

 クリスマスはハッピーバーレルなどの予約の受け渡しで大忙し。そこへ朝から「今から予約できませんか?」という電話が次から次へと入ります。「いっぱいで、ごめんなさい」と答えると、「そうよね~どこのお店もいっぱいよねぇ。元々、予約しなかった私が悪かったのよ。ダメモトでかけたんだから、お姉さんが謝らないでね~」さらに一言。「お仕事頑張ってね~」と。感動してしまいました。