ケンタッキー店長・副店長会議②・・・いい話の報告会
(株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。
その「いい話の報告集会」から、「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第二弾をお届けします。
(その1) 「あなたと会えてよかった」小禄店 Kさん
結婚を前提にお付き合いしている彼女のお父様に会いに行った。ドキドキしながら、会話をしていると、彼のお父様がこうおっしゃった。
「あなたと会えてよかった。娘の彼氏になってくれてありがとう」
(その2) 「みんなで食べてね」糸満店 Aさん
いつも閉店間近の時間帯にいらっしゃるお客様の話をさせていただきます。そのお客様は、午後11時30分前後に来店され、チキンを購入されます。飲食店に勤めておられるようで、海苔巻やジューシー(炊き込みご飯)をいつも持って来られます。
「あまったので、皆で食べてネー」
残念ながら、そのお客様のお名前もお店の名前もわかりません。
でも、お客様との交流がうれしくて、来店時にはドリンクをサービスさせていただいています。このような常連のお客様の期待を裏切らないように、愛される店舗を目指していきます。
(その3) 「そうじのおじさん」浦添店 Hさん
いつも感心して見ている光景があります。
仕事帰りの那覇市安里の交差点でのことです。早朝。4時から5時頃にそこを通ると、決まって一人のおじさんがホウキとチリトリを持ってそうじをしているのです。
信号が変わるたびに、通りの真ん中まで行って、サッサッとそうじをしては戻って来ます。
(その4) 「バレンタインのスーパーで」一日橋店
バレンタインの日の前に、離れた所に住む父親にチョコレートをプレゼントしようと思ってサンエー(沖縄で有名なスーパー)に出掛けました。同封するための手紙を書き、その封筒をチョコレートの箱に張り付け、宅配便で送るためにマックスバリューへ出掛けました。店員さんが秤で重さを量ってくれました。すると、
「これだったら郵便局の方が500円くらい安くすむよ」
と教えてくれました。しかし、そのままチョコレートを返してくれません。「何をしてるんだろう?」と思っていたら、
「はい!これ、そのまま郵便局へ持って行ったらいいよ」
と差し出したものを見て驚きました。手紙付きのチョコレートを、ギフト用の袋に入れて下さり、きれいにラッピングされていました。
「ここで買ったものではないのに・・・。」
親切に感動しました。
(その5) 「工事現場のおじさん、ありがとう」小禄店 Iさん
お客様から、「箱を空けたら商品が足りなかった」と電話が入りました。当方のミスです。急いで、お客様のご自宅まで、商品を届けに走りました。
お住まいのアパートはすぐに見つかりました。ところが、入口がどこかわからないのです。困ってうろうろしていると、隣の工事現場のおじさんが声をかけて「そこだよ」と教えてくれました。お礼を言って、その方向へ足を進めたときです。
「Iさん、そこから曲がってすぐ左だよ!」
と再び言われたのです。
(おや?なぜ、おじさんは私の名前を知っているんだろう)
一瞬疑問に思いましたが、すぐに「ああ」とわかりました。胸の名札を見て言われたのだと。
心が温かくなりました。
(その6) 「聞いてあげるね」宮古店 Yさん
仕事がまったく手に付かず、何をやっても裏目に出て、落ち込んでいたときのことでした。
店長やアルバイトの人たちが声をかけてくれたのです。
「悩んでいるでしょ。話聞いてあげるね」
本部の巡回の人からも、
「次に来たときに、話を聞いてあげるね」
「ああ、こんなにたくさんの人たちに支えられているんだなぁ」と思ったら、「がんばろう!」という気が湧いてきました。
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社長の神谷篤志さんは言います。
「会議の始まる前に、全員から「ちょっといい話」を発表してもらいます。すると、不思議なことに、その後の会議がスムーズに進むのです。また、そのエピソードから、お客様が何を望んでいらっしゃるのかを、お客様から言われる前に気付けるようになったのです」
筆者もこれらの「いい話」を聞いて思いました。「いい話」を見つけて、発表し、共有することで働くことの喜びが何倍にも増すに違いないと。