3.11 セブン-イレブン花巻本館3丁目店

 平成23年3月11日、東日本を大地震が襲いました。
その直後には、コンビニチェーンのセブン-イレブンも、600店が休業を余儀なくされたといいます。
コンビニといえば、今や我々の日々の生活のライフラインと言ってもいいほどの役割を果たしています。買い物だけでなく、ATM、メール便・宅配便受付、複合コピー機、公共料金の振り込み・・・など店が閉まっていると困ってしまいます。
そんな中、各店では一日も早い再開に向けて闘っていました。

 震災から3日後の、3月14日22時28分。セブン-イレブン・ジャパンの本社に、お客様から一通のメールが届きました。
たまたまセブンイレブンの加盟店向けニュースレターを目にする機会があり、その紙面で見つけたものです。
全文をここに、紹介させていただきます。

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 今回の地震で被害にあった岩手県に在住の者です。
私の住んでいる花巻市では被害はほとんどなかったのですが、電気が止まり物品を購入する店もありませんでした。
 地震の翌日早朝、状況を把握しようと近所を回っていたところ、よく利用させていただいているセブン-イレブンさんが開いていました。電気が止まっているため店内も真っ暗でレジ管理も難しいなか、
「このようなときなので、レジが使えません。後日、商品のバーコードをお持ちになって会計をしていただけますか?」
と話し、地域の皆さんのことをまず考えての行動をされていました。
 おそらく支払いに来ない人も中にはいると思いますが、そのようなことも承知で住民に必要なものを提供いただいたのだと思います。その気持ちがとてもあたたかく、ありがたく感じました。
 震災から3日後、花巻ではほとんどの停電が回復し、被害の大きかった沿岸部の親戚の安否も確認でき、生活も落ち着いてきました。明日お借りしていたお代を払いに行きます。このような親切なお店が岩手の花巻にあることをお知らせしたいと思いました。本当にありがとうございました。
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 まったく驚きました。
なんと、停電でレジの機械が使えないので、商品を先に持ち帰ってくださいというのです。後日、弁当や菓子パンの包装からバーコードだけを切り取って、支払いに来てくれればいいと。
 テレビのニュースで、やはり停電になってしまったため、電卓で一つ一つ計算をして、それを紙に記録して販売しているコンビニ店の様子を見ました。それも、「すごいなぁ」と思いましたが、ここまでやるとはスゴイ!
ふと頭に浮かんだ言葉があります。
「信頼」
 このお店のオーナーは、お客様を信頼しているのですね。信頼は、一方的なものでは成り立ちません。信頼されているから、信頼できる。双方向の心の結びつきがあるから、お互いに信頼できる。
コンビニって、マニュアル・オンリーなイメージがあるので、参りました。
セブン-イレブンに脱帽です。