「いい話のノート」より・・・パート1

　以前、本紙「心にビタミンいい話」（80号）で特集しました (株)ユタカファーマシーさんは、大阪・京都・滋賀・愛知などに155店舗のドラッグストアを展開しています。遠くのお宅まで配達したり、お子さんの手を引いて一緒に買い物をしてあげたり、車までお米や水など重い物を運んで差し上げるのが当たり前のハートフルなお店です。そんなドラッグユタカさんの社員やアルバイトさんたちが休憩時間に綴った「ちょっといい話ノート」から紹介させていただきます。

（その１） 林町店（岐阜県）　Ａさん

　先日、マイカーの購入のため、あるディーラーさんに行きました。その時の話です。「運転中に操作するのに、こちらのカーナビの方がお客様向きですよ」と、本来売りたいはずの純正ナビではない商品を紹介され、「お客様目線の人だな」と感心しました。
　「実は、職場の関係の知り合いに車屋さんがいるので、ひょっとすると、そこでも見積りを取ってもらうかもしれないんです」と話すと、「それは残念ですが、そのお付き合いを大切にしてください。その方がお客様には良いかもしれませんね」と言われビックリしてしまいました。その後も最後までしっかりと説明して下さり、満足な気分で帰宅しました。

（その２）男山店（京都府）　Ｔさん

　節分の鬼の塗り絵を手にした男の子がお店にやってきました。
　うちのスタッフに、その絵を見せて「アメちょうだい」と言いました。「え？こんな塗り絵のイベントやってないけどな」と首を傾げてよくよく見てみると・・・隣のコンビニの名前が。「色を付けて持って来てくれると、アメちゃんプレゼント」と書かれてありました。そのスタッフが、「ごめんね、この塗り絵は隣の・・・」とまで言いかけたところで、先輩のスタッフが会話に入ってきて「ありがとう。上手に塗れたね。ハイ！どうぞ」と言い、前回、イベントで残っていたアメのつかみ取りをやらせてあげました。男の子は大喜びでした。

（その３）池田中央店（岐阜県)）Ｍさん

　スタッフのＳさんがネットの通販で靴を買った時の話です。
無事に商品が届いた後、その会社から1通のメールが届きました。「Ｓ様、このたびはお買い上げいただき、誠にありがとうございました。商品はお気に召されましたでしょうか。当店では、1回までサイズ交換が無料でございます。ご用命の際はお気軽にメールしてください　　担当者○○」
インターネットで衣服や靴を購入すると、サイズが合わない場合にはなかなか交換に応じてもらえないのが一般的。1度も履かずに購入するのには勇気がいります。そこをしっかりとフォローしているから、安心して「また買おう」と思えます。担当者の名前まで書かれており、一層信頼できました。

（その４）小浜店（福井県）　Ｈさん

　いつもご利用いただいているお客様が、トイレットペーパーを8点お求めになられました。いつものように、「車までお運びいたしますね」と申し出て、駐車場まで運びました。商品を車に乗せていると、そのお客様がこうポツリと・・・。
「実は、今日、浮気してきたんや」
え？浮気？・・・ドキッとして何と返事をしていいのか戸惑っていたら、
「ちょっと先に新しいドラッグストアができたろう。今日、そこへ行って安かったんで。たくさん買ったんやけど、車に積んでくれって頼んだら『できません』って言いよったんや。あんまり腹が立ったんで、全部返品してユタカさんで買い直しに来たんや」
その日は、競合店のオープン日でした。たぶん、忙しかったのでしょう。
「もう浮気せいへんわ！いつも親切にしてくれるし、やっぱりユタカさんラブや！」
普段、普通にやっている車までのキャリングサービスをこんなにも喜んでいただけるなんて幸せです。