「いい話のノート」より・・・パート7
以前、本紙「心にビタミンいい話」で特集しました(株)ユタカファーマシーさんは、大阪・京都・滋賀・愛知などに171店舗のドラッグストアを展開しています。遠くのお宅まで配達したり、お子さんの手を引いて一緒に買い物をしてあげたり、車までお米や水など重い物を運んで差し上げるのが当たり前のハートフルなお店です。そんなドラッグユタカさんの社員やアルバイトさんたちが休憩時間に綴った「ちょっといい話ノート」から紹介させていただきます。今回は、その第7弾です。
(その1)A店(岐阜県) Iさん
うちの店舗では、幼いお子さんにラムネ菓子をプレゼントしています。レジで、親御さんに「ラムネをお子さんに差し上げても大丈夫ですか」と尋ねてから、子供に渡します。
ある日のことでした。買い物に付いてきた子供に、
「お母さんのお手伝いしてえらいねぇ、はい、ラムネをどうぞ」
と言って渡しました。その時です。すぐ近くを歩いていた別の子供が、転んで倒れて泣き出してしまいしまた。今、ラムネを受け取った子が、駆け寄り、
「ラムネあげる」
と言って差し出しました。すると泣き止んで起き上がりました。自分がもらったお菓子を、すぐに人にあげられるなんて、なんて素晴らしいことかと感動。その子を手招きし、
「えらいね、ありがとう」
と、もう一つラムネをプレゼントしました。すると、
「僕はお兄ちゃんだから大丈夫」
と答え駆けて行きました。その姿を目で追いかけて行くと、駐車場にはお父さんと、弟が待っているのが見えました。そして、またまた、今渡したばかりのラムネを弟に渡しているではありませんか!さらに感激!! 慌てて、もう一つラムネを持って駐車場に走りました。
どうすると、そんな優しい子供に育つのでしょう!「親の顔が見てみたい」ですよ。Iさんは、その親御さんに会われたのですよね。きっと、心優しい立派な方なのでしょう。
(その2)南草津Ⅱ号店(滋賀県) Aさん
近くのコンビニの二階に学習塾があります。
午後10時好きになると、子供たちが降りてきます。
そのコンビニに、ある日、午後11時くらいに出掛けたら、一人の男の子がポツンと立っていました。雨が降り始めたのですが、傘を持っておらず困っている様子。
その様子を見ていたコンビニの店員さんが、コードレスフォンを持って表に出て行きました。そして、
「おうちの人に電話する?」
と聞きました。その子は、電話を借りてかけましたが、残念ながら、誰も出ず留守の様子。がっかりして、「ありがとうございます」とお礼を言って、暗闇の中を雨に濡れながらトボトボトと歩いて帰って行きました。
その直後のことです。
コンビニに、その子の家から電話がかかってきました。着信に気付き、折り返しかけてきたのです。コンビニの店員さんは、急いで男の子を追い駆けました。
そして、無事に家の人と連絡が取れ、迎えに来てもらえました。
幼い子が深夜に外を歩いていても無関心な人が多い中、とても嬉しく思えた光景でした。
コンビニの店員さんも、仕事があるから店を留守にして送っていくわけにもいかないでしょう。傘を貸してあげても、そんな深夜に一人で帰らせるのも危険です。そんな中、いろいろ迷っての行動なのだろうなあ、と思いました。誰でもできるけど、なかなか誰もができないこと。私からも言いたい。「店員さん、ありがとう!」と。
(その3)浅井店(滋賀県) Sさん
CMで、「硬い物と、硬い物がぶつかるより、硬い物と丸い物がぶつかると、痛くない」という話を見ました。
それを見て思いました。「笑顔」がないと、クレームに繋がると。
私は、口元を上げて、笑顔を作るようにして「丸い」存在を心掛けています。
よくもまあ、CMから「笑顔」に結びつけたものだと、その連想に感心しました。なるほど、その通りですねぇ。たしかに笑顔の人には怒りにくい。あるコンビニ店でも実証されていると聞きました。「笑顔」を心掛けると、万引きやクレームが少なくなるという話です。誰でもできるけれど、なかなかできない「笑顔」。タダなのに・・・。志賀内も反省。それにしても、「丸い」存在というのがいいですね。