「いい話のノート」より・・・パート14
以前、本紙「心にビタミンいい話」で特集しました(株)ユタカファーマシーさんは、大阪・京都・滋賀・愛知などに201店舗のドラッグストアを展開しています。遠くのお宅まで配達したり、お子さんの手を引いて一緒に買い物をしてあげたり、車までお米や水など重い物を運んで差し上げるのが当たり前のハートフルなお店です。そんなドラッグユタカさんの社員やアルバイトさんたちが休憩時間に綴った「ちょっといい話ノート」から紹介させていただきます。今回は、その第14弾です。
(その1) エリアマネージャー Mさん
先日、電車に乗った時の話です。座席は満員でした。そこへお婆さんが乗り込んで来ました。席に座っていた男性が、「よければお座りください」と譲ったのですが、「私はそんな歳じゃない」と怒りました。すると男性が、「いえいえ、ただのファーストレディですよ」と。お婆さんはすんなり座られました。
私も誰も傷つけないスマートな受け答えができる人間になりたいと思いました。
お見事!座布団3枚!!みんなが笑顔で、みんなが幸せ。言葉一つで、こんなにも心が変わるなんで素晴らしいですね。
(その2)烏丸三条店(京都府) Fさん
私の誕生日を、一緒に住んでいる姉と妹が祝ってくれました。その翌日のことです。仕事から帰ってきてマンションの玄関のところで「たしか○○号室の方やんね?」と、声を掛けられました。「はいっ、そうです」と言うと、「隣の部屋の△□やけど、昨日、声が聞こえてきたんやけどね・・・」。そこまで聞いてヒャッとしました。
そう言えば、大声で騒ぎ迷惑をかけたのではないかと。「昨日は騒がしくしてしまい、申し訳ございませんでした」と謝りました。ところが「ちゃうちゃう、そうやなくて誰か誕生日やったんやろ?めっちゃ楽しそうやったん。気にせんでええよ。おめでとう言うといて」とおっしゃられました。引っ越しの時に挨拶に伺ったくらいで、顔を覚えていて下さっていることに驚き、さらにそんな優しい言葉まで。お店でも、この経験を生かして、お客様の顔を覚えて積極的に声掛けして行こうと思います。
プライベートの嬉しかったことを、仕事に活かそうとは!なんて真面目な、なんて前向きな!頭が下がります。
(その3)長岡馬場店(京都府) Aさん
幼いお子さんが一人で買い物に来られました。手にはメモがあり、サービスカウンターの私の所まで来て、メモを見ながら必死に伝えようとしました。そこには、「目薬 ロート」「おかし100円まで」と書かれてありました。小さなカゴを渡して、一緒に売場を回って商品を選びました。レジを済ませましたが、帰りが心配になりました。
そこで、パートさんに頼んで、こっそりお子さんの後をつけていってもらいました。無事、家まで帰れたと報告を受けホッ。店から5分ほどのところが自宅だったそうです。
ユタカさんの真骨頂ですね。そういうお店だということを、お客様がよく知っている。だから、少々心配でも、子供を一人で買い物にやらせられる。まるで、ユタカさんは、社会の学校ですね。
(その4) 八日市御園店(滋賀県) Iさん
お客様から「旅行に行くので、お泊り用の商品はどこですか?」と聞かれました。売場のご案内をするとともに「化粧水や洗顔でしたら、サンプルを差し上げますよ」と2日分をお渡しすると、たいへん喜んでいただけました。後日、そのお客様が来店され、旅行のお土産を下さり感激しました。
目先の前の利益を追わず、お客様に尽す。結局、それが大きな利益に繋がる。これこそ「商いの心」の肝ですね。
(その5)城陽寺田店(京都府) Mさん
息子が幼稚園に通っている頃の話です。高熱を出して、小さな病院へ連れて行きました。その翌日のことです。「息子さんの具合いかがでしょうか?」と、病院の院長先生の奥様から電話がかかってきました。そんなことは、初めてで感動しました。患者さん一人ひとりに気を配る。なんと素晴らしい仕事振りでしょう。私もそんなふうに仕事がしたいと思いました。その病院は、その後もずっと家族で通わせていただいています。
そんな病院聞いたことがありません。できることなら、私も通いたいです。医は仁術ですね。
(その6)エリアマネージャー Aさん
夕方からの車での通勤途中、小学生の集団下校の列に会いました。横断歩道で停車して、子供たちが通り過ぎるのを待ちました。全員が渡り切ると、班長と思われる高学年の子供が、こちらを向いて深々とお辞儀をして、元気よく「ありがとうございました!」と言ってくれました。
実に、清々しい気分。歳を重ねても常に素直に感謝の気持ちを伝えられる人間でありたいと思いました。
「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動をスタートして以来、数多くの同様のエピソードが事務局に寄せられています。私も、歩行者の時には見習うように心掛けています。小学生の皆さんをお手本にして。