ケンタッキー店長・副店長会議⑰・・・いい話の報告会
(株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の店長・副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。今回は、その「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第17弾です。
(その1) ケンタッキーフライドチキン 一日橋店 Yさん
沖縄国際大学近くのファーストフード店を利用した時の話です。この店は24時間営業。深夜2時に注文して出来上がりを待っていると、自分の前のお客様が、スタッフさんにクレームを言っているのが聞こえてきました。少し酔っているような感じでした。
私は、自分の順番になって商品を受け取る時、「さっきはたいへんでしたね」と、おばちゃんスタッフに声を掛けました。同じ接客業で仕事をする者として、同情したからです。すると、「クレームを言われるのも仕事だよ」と、笑顔で答えてくれました。この一言に、おばちゃんのプロ意識の高さと清々しさを感じました。
クレームを「仕事だよ」なんて、サッと言えるものではありません。普通なら、腐ってしまうものです。きっと、そのおばちゃんのファンが多い事でしょう。
(その2) 営業部 浦添店 Oさん
パートナーのT君の話です。彼は鳥取から沖縄の大学に来て、当店の他にもデパートでもアルバイトをしています。仕事の覚えはマイペースですが、すごく優しい心を持ち、任された仕事はきちんとやります。
店内でお召し上がりのお客様に、マニュアルでもなく、誰に教えられたわけでもないのに「何かございましたら、お声掛けくださいませ」と一言添えます。閉店間際のお客様にも。その時の優しさのにじみ出る笑顔が、お客様がゆっくりと過ごすことができる時間を作っているんだなぁ、と思っています。
ああ~その大学生に会ってみたい!いったい、どんなご両親のもとで育ったんでしょうか。「たった一言」、「されど一言」です。
(その3) ケンタッキーフライドチキン 北谷店 Hさん
2、3週間ほど咳が続いたことがありました。その咳が治りかけた頃のことです。実家から電話があり、「風邪治った?」と言われました。聞いてみると、親戚のおばさんから聞いたというのです。
そう言えば、風邪をひいて咳が止まらないので、病院へ行った時、たまたま、私の別のおばさんに会ったことを思い出しました。おばさんから、おばさんへ、そして母親に伝わったのだと推測できました。
さらに、近所に住んでいるおばさん(親戚ではない)から、「風邪治った?」と心配されました。周りの人に心配されるのはありがたいなあ、と思いました。
なんとも沖縄らしいエピソードですね。話がぐるぐると、あっという間に回る。それを嫌だと思う人もいるかもしれません。でも、「ありがたい」と思えるHさんは素晴らしいです!
(その4)ケンタッキーフライドチキン 小録店 Pさん
仕事帰りのモノレールでのことです。ホームで酔っ払い二人にからまれました。私が外国人ということで、ちょっかいをかけて来たようでした。相手にせず黙っていました。
すると、お爺さんが間に入って助けてくれました。私は英語しかできないフリをしました。お爺さんに「I AM SORRY」と言われました。電車から降りる時、お爺さんに向かって「すみません」と言って降りました。
きっと、お爺さんは、同じ日本人として酔っ払いの人たちの代わりに「I AM SORRY」と言ったのではないでしょうか。何より、勇気ある行動に頭が下がります。
(その5)ケンタッキーフライドチキン 浦添店 Yさん
宮古島のおばあちゃんが入院したというので、お見舞いに行ってきました。思ったよりも元気でよかったのですが、驚いたことに大勢の親せきが来ていました。兄弟はもちろん、内地にいる孫やひ孫まで集いました。
おかげさまで元気になり、私が帰る時、「早く帰りなさい。仕事に戻りなさい」とオバア節も見られました。そんなおばあちゃんだから、全国から集まったのかな、と思いました。
これも沖縄らしいエピソードですね。沖縄の結婚式の参加者は200人、300人が当たり前。一族郎党が揃います。お婆ちゃんが入院しても同じように、みんなが駆け付けるのですね。人の温もりを感じます。