ケンタッキー店長・副店長会議⑭・・・いい話の報告会
(株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の店長・副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。今回は、その「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第14弾です。
(その1) ケンタッキーフライドチキン・パレット久茂地店 Yさん
スーパー「かねひで与儀公園前店」にブースを出して販売した時のことです。ここは、沖縄県内で一番のお店と聞いていました。立地が良いわけでもなく「なぜ、一番なんだろう」と思いつつブースに入りました。
仕事を始めて、すぐに「なるほど!」と気づきました。それは警備員さんの存在でした。入口に立ち、いらっしゃるお客様へカゴやカートを渡しながら「いらっしゃいませ!」とお出迎えしています。それだけではありません。じっと観察していると、意外なことがわかりました。
警備員さんと次々とやってくるお客様が、何やら話をしているのです。聞き耳を立てていると、一人の女の子が、
「おじさん、中学生になったよ」
と言っているのが聞こえました。女の子は、警備員さんに制服姿を見せていました。
それが3人すべての警備員さんが、同じようにお客様に挨拶をして親しげに会話をしているのです。店長である私は、「まだまだここまでできていないな」と反省。これができたら、うちの店ももっと人が集まるだろうなと思いました。
「警備員」の格好をしていても、警備員じゃないんですね。スタッフの一員。みんなが、仕事の枠を超えて「一人はみんなのために、みんなは一人のために」働けば、会社が良くなるという素晴らしい事例です。
(その2) ケンタッキーフライドチキン糸満店 Iさん
ファリーマートの西崎六丁目店を利用した時の話です。レジで会計の際に、ポイントカードを差し出すと、店員さんに「そのカードではないですよ」と言われてしまいました。
たくさんカードを持っているので間違ってしまったのです。こういう時、なんとも恥ずかしい気分になるのですが、その店員さんの「笑顔」と「笑い声」があまりにも朗らかで嫌味がなく、まったく間違いを指摘された気分になりませんでした。
日頃から、笑顔が大切だと思い、笑顔でいるように努めています。笑顔は、誰でもできると思っていました。でも、こんなに素晴らしい笑顔に出会ったのは初めてでした。たかが笑顔、されど笑顔。もっともっと笑顔をグレードアップしていきたいと思います。
よくわかります。社交辞令の笑顔もありますよね。反対に心の温かさが伝わってくる笑顔もあります。「笑顔の達人」は間違いなく誰からも好かれますね。
(その3) ケンタッキーフライドチキン小禄店 Sさん
実家の近くのローソンを毎日のように利用しています。そのため、店員さんが私の顔を覚えてくれました。店内に入った瞬間に、私がいつも買うタバコの銘柄を棚から手に取ってレジでスタンバイしてくれています。
仕事が終わって弁当を買いに行くと、
「お仕事大変そうですね、頑張ってください」
と声を掛けてくれます。毎回、毎回、感動してしまいます。
きっと、Sさんは同じ接客の仕事をしているから、買い物に行っても「デキる」店員さんの対応に気付いて共鳴するのでしょう。仕事とは、売る時だけでなく、買う時にも心のアンテナが大切なことを教えてくるエピソードです。
(その4) 本社事業部 Оさん
うちの三歳になる娘の話です。我が家の教育方針で、「挨拶をきちんとする」「ありがとう・ごめんなさいをきちんと言う」ことを教えています。
お散歩する時にも、相手がどんな厳つい男性でも、挨拶を心掛けるようにさせています。お年寄りの場合には耳が遠くて聞こえないことがあります。そんな時には、大きな声で何度も挨拶します。
その娘と、ケンタッキーのお店に出掛けた時のことです。店の前で、娘がカーネルサンダースの人形に向かって、
「ママの社長さん、こんにちは」
と言いました。私は、笑ってしまいました。すると、
「ママの社長さん、動かないけど聞いているんだよ。だから挨拶するんだよ」
と言うではありませんか。人形はいつも笑っているので、挨拶を聞いて微笑んで返事をしてくれているように感じたのかもしれません。
もちろん、カーネルサンダースは私の勤める会社の社長ではありません。でも、しばらく、そういうことにしておこうと思っています。
ああ~なんという微笑ましい。これも日頃から挨拶をしているおかげですね。たしかに、ニコニコ笑っている人形には話し掛けたくなる気持ちわかります。