ケンタッキー店長・副店長会議⑩・・・いい話の報告会

 (株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンや、ドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の店長・副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。今回は、その「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第10弾です。

(その1) ケンタッキーフライドチキン・メインプレイス店 Sさん

 バレンタインデーの娘の話です。

 五年生の娘がいるのですが、今年のバレンタインデーは全部自分で手作りし、友達に配るという目標があり、前日に一生懸命作っておりました。当日、私が朝起きると、私の分が置いてあり、その隣に大量の小袋が置かれていました。あまりの量だったので、娘に「何人に配るの?」と尋ねると、「うーん、二十四人」と照れくさそうに答えました。

 そんなに配るのかと驚いた反面、配りたいと思える友達がたくさんいて、娘の成長を嬉しく感じました。ちなみに、好きな男の子がいるのですが、あげることができなかったようです。

志賀内泰弘

小学五年生で24人にもプレゼントですか!将来が楽しみですね。それでも好きな男の子には上げられなかったなんて、胸キュンです。

(その2) ビザハット首里末吉店 Kさん

 私たちの店舗横にはバイク置き場があり、そこには何台か放置車両があります。その車両周辺には、よくゴミが捨てられていました。

 以前は、そこのゴミを定期的に拾っていたのですが、なにかと自分自身に言い訳をつけて、無視する事が多くなっていました。

 しかしここ数ヶ月、ゴミも無く綺麗な状態が続いていました。ただ単純にゴミを捨てる人がいなくなったと思っていたのですが、それは違っていました。実はバイトのNさんが、シフトアップした後、自主的に店舗周辺のゴミ拾いを行っていたのでした。しかも、ゴミ拾いだけでなく、花壇の整理、喫煙所の灰皿の片付け等も行っていました。

 この事実を知り、ゴミすら拾わなかった自分の行動に恥かしくもあり、仲西さんの行動に感動を覚えました。

志賀内泰弘

そうなんですよね。「キレイである」ということは、誰かが掃除しているということ。そんな簡単なことに、なかなか気づかないんですよね。公園でも、駅でも、毎日歩いている道路でも。

(その3) ケンタッキーフライドチキン西原坂田店 Iさん

 先日、パートナーのKさんに、「お客様が、トイレのドアに貼っている絵を欲しがっている」と言われました。それは、自分がフリーのサイトから取ったもので、動物のイラストとちょっとした言葉が載っているものです。その言葉とは、

「ひとりぼっちではない。苦しいことばっかりではない」

 パソコンの個人フォルダにあればそれを印刷して差し上げようかと思ったのですが、以前に削除したのを思い出し、そのままトイレの扉からはがし、

「これでよろしければ」と渡しました。

 お客様(年配女性の方)は、本当に申し訳なさそう、でも笑顔で受け取り、帰り際に、「凄く良い言葉で、涙が出そうになります」と、おしゃっていました。初めての反(実際の声)で自分自身、やって良かったんだ。と実感しました。

志賀内泰弘

そういう経験が私にもあります。そんな時、その言葉を手帳にメモしたり、カメラ付き携帯電話で撮ったりします。もし、お店の人が貼り紙ごとくれたら、感激してしまう。それも「おもてなし」の心の一つなのでしょう。

(その4) ケンタッキーフライドチキン・メインプレイス店 Nさん

 先日、メインプレイス店に以前働いていた会社の上司が私に会いに来店され、久しぶりにお話をしました。その上司は仕事の際はとても厳しい方で、一緒に働いていた当時は怒鳴られ、殴られ、蹴られ、商品を投げつけられた時もありました。でも、私の事を一番理解し認めてくれたのはその上司でした。

 今の会社に入社し、その上司とも全く会っていなかったですが、わざわざ私に会いに来店された事に感激致しました。その上司が一言「お前は俺が唯一認めた人間なんだよ。キツイ時もと楽しい時も一緒に分かち合えた仲じゃないか。お前が今の会社で頑張っていようが、俺はずっとお前の理解者としてプライベートで仲良くしたい。」と言ってくれ、とても幸せを実感しました。

志賀内泰弘

きっと、その上司も、何かの理由で辛かったのでしょう。それでひどく当たってしまった。殴ったちゃいけないけど、それを赦せるNさんて素晴らしい。